WILLCOMのWindows MobileスマートフォンW-ZERO3が12月に発売されます。WILLCOMはスマートフォンとうたっていませんが、携帯+PDAのモバイルということで、こちらの日記では「スマートフォン」と言わせていただきます。
「スマートフォン」の魅力とは何でしょうか。日本は、携帯が高機能化しており、また携帯コンテンツの独自の発展があるため、「スマートフォン」は不要であると、キャリアが判断しているフシはあります。
スマートフォンの特徴は、OSが搭載されていることです。そして、ユーザーにとって、一番身近にOSの恩恵を受けられることは、マルチタスクであることです。
例を出してみましょう。vodafone 702NKです。こちらは、海外ではNokia6630として売られているシンビアンOSを搭載したスマートフォンです。何故か、日本のvodafoneはスマートフォンとは呼んでいませんが。
702NKを使っていて、とても便利に、使っていて、気持ち良さを感じます。例えばですが、ブラウザでネットをしているときに、カメラを起動して、写真を撮って、添付メールで写真を転送して、そして、ブラウザに戻る。ユーザーは何も考えることなく、これらの作業を途切れることなく、出来てしまいます。この作業で動いているアプリを見てみると、ブラウザー、カメラソフト、メールソフトの3つが同時に動いています。それでも意識することなく、ブラウザを起動し、メニューに戻り、カメラを起動し、カメラから添付メールを起動して、そして、メニューに戻り、ブラウザに戻ります。
最近の携帯になって、あるアプリ同士は、切り替えて使えたりできるようになりましたが、携帯は基本的にシングルタスクであり、一つ一つのアプリを終了させて、次のアプリを起動します。また起動しているアプリに何があるのか、ユーザーにはわかりません。
生活をしていて、マルチタスクで行動するのは、当たり前の作業です。今日は、天気の良い日曜だったので、洗濯をしながら、朝食の用意をして、つけっぱなしのTVをたまに横目で見ながら、掃除をして、空き時間でメールチェック。これだけの作業を同時にやっています。(何て正しい、主夫な日曜日なのでしょか。妻は熟睡中)
スマートフォンでも同じように、思いついたまま、次々と作業をすることができます。OSを搭載することで、やりたい作業に合わせて、自分の使いたいアプリを端末にインストールして、そのアプリケーションを同時に起動しながら、自由な作業ができる。それがスマートフォンです。
携帯のような、小さな箱庭の中で、与えられたアプリのみで、しかもシングルタスクで一つずつやれればいい、なんて不自由な環境で満足するユーザーにとっては、従来の携帯で十分だとは思います。
ただ、ユーザーが、どんどんアクティブにデバイス上で活動できる、スマートフォンが、生まれて、海外で、アクティブに活動するビジネスマンやユーザーに受け入れられて、発展してきたのは自明の理だと思われます。
W-ZERO3は、日本で初めてWindows Mobileが搭載されたスマートフォンです。日本市場での、スマートフォンの、大きな第一歩となるか、それとも日本独自の携帯文化で終わってしまうのか、いろいろな意味のある、W-ZERO3だと感じています。ユーザビリティが高いスマートフォンを、ぜひ応援してください。
W-ZERO3応援団のバナーが完成
バナーに関して、応援団に関しての説明は、以下のページに引っ越しました。ご了承ください。
http://d.hatena.ne.jp/itokoichi/00000301