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夢の狭間で

クリエ終焉を聞いて、思うことが沢山ありました。
私がPDAに望んでいたこと、それは「夢」でした。
小さな筐体で、ネットもできて、画像も見れて、動画も見れて、音楽も聴けて、電子書籍も見れて、ゲームもできて、ワープロ機能もあって、表計算もできて、予定表もアドレス帳も管理できて、etc。
PDAでそんなことができたら良いな、それは本当に「夢」でした。
その「夢」が最初はユーザー達の力でどんどん実現していきます。日本語すら使えない英語マシンを日本語化してまで、ユーザー達は頑張ります。そして、メーカーも次々と機種を市場に投入して「夢」の実現へ、PDA業界は向かっていきました。
初代クリエなんて、まさにそんなメーカーの「夢」がつまったマシンだったのではないでしょうか。
そして、夢は覚めます。「夢」ではなく、「現実」を搭載した携帯電話や小型ノートPCが登場しました。それらは「夢」を見る必要はありません。ユーザーの望む機能は最初から搭載しているのですから。
消費者にとって、高いお金を出して、必要なのは「便利さ」です。「夢」ではありません。「夢」を追い続けるPDAは、市場において居場所がなくなりつつあります。
私に沢山の夢をみさせてくれたPDA達。そのPDAの発売が中止になるニュースを聞く度に思ってしまいます。「夢を見させてくれて、ありがとう」って。
クリエの終焉を聞いて、そんなことを感じました。