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スマートフォンの方向性

多分、こういう意見が出てくると思いました。

スマートフォンと同様にキーボードを搭載し、ノートパソコンと同じ程度のタイピングが行えることをメリットとして謳った製品は、過去にもいくつか存在した。マイクロソフトが提唱した「ハンドヘルドPC」や大型のPDAがその典型例だが、いずれもノートパソコンを過剰に意識して大艦巨砲主義に陥った結果、市場から淘汰されてしまった。しかし今のところスマートフォンというジャンルは、この轍を踏まずに順当に進化している。
大画面で美しい液晶、それなりに打ちやすいキーボード、機敏な挙動とネット接続の快適さ、そして携帯電話としての標準的な機能性と使い勝手を実現した922SHは、「携帯電話の一バリエーションとしてのスマートフォン」として考えると、1つの到達点と言ってもいいだろう。この端末がアーリーアダプター以外のユーザーをどれだけ獲得できるのかということに、スマートフォンの未来がかかっているような気がする。

922SHは非常にアグレッシブな端末です。しかし、それは決してスマートフォンの方向性ではありません。スマートフォンと違うもの、という認識の元に、成功、失敗が語られるべきだと思います。仮に922SHがヒットしない場合、やっぱりスマートフォンは駄目だ、なんて議論が出てきそうです。
これは私の個人的な意見でしかありませんが、自分で使いやすいようにカスタマイズできる端末がスマートフォンだと思っています。W-ZERO3も、買ったままの状態では、正直、使う気になりません。それが、自分の使いやすいようにできるから、使っているのです。
これはPDAを使っていた頃から同じです。HP200LX、Newton、CASSIPOEIA、jornadaCLIEVisorsigmarionLinux Zaurus、どのPDA端末も、自分が使いやすいようにカスタマイズが可能でした。多くのプログラマーの方が作ったアプリケーションを導入することで、自分の手に馴染む端末になったのです。
携帯電話も自由に使いたい、そこで、スマートフォンを使っているのです。不自由な、お仕着せの仕様でよいのであれば、既存の高機能携帯電話を使えば良い話です。そのカスタマイズができない不自由な端末は、いくら高機能であろうとも、スマートフォンとは、私は呼びたくありません。
高機能携帯電話が多機種出てくれば、その辺りの認識が曖昧になっていき、メディアの格好のエサになってしまいがちです。しかし、そんな扇動に負けないように、ユーザーとして、譲れない部分を守りながら、スマートフォンを愛していきたいと思います。