写真展に行ってきました。ご本人が在廊されていたので、お話しさせていただきました。作品は、モノクロでJPGで撮影して、ほとんど撮って出しだそうです。今回の作品は非常に柔らかいモノクロの色調だったのですが、レンズを解放近くで撮り、アート紙にプリントして、柔らかい色調を出したそうです。モノクロというと、コントラストが強いイメージがあったのですが、このような作品ならモノクロもいいなあ、と感じました。
モノクロプリントと出合って以来、「黒の中の黒」といわれる豊かで独特な階調表現を目指し、表現の可能性を追い求めてきた写真家、佐々木啓太氏。本展では、約20年間、氏が街角に立ち、日常に溢れている何げないひとコマを自身の視点でとらえた作品を展示。心のおもむくままに撮り続けたそれらの写真には、年月とともに染み出てくる街の空気感が写し込まれています。
