ただし、このレンズの後継機種の「AI Nikkor 50mm F1.8」をさらに改良した「AI Nikkor 50mm F1.8S」に比べると、球面収差が若干大きく、そのため開放絞りでの像コントラストはやや低めである。しかしこれはこのレンズの特徴の一つであって、一概に欠点とは言えないだろう。というのも、このレンズは球面収差と周辺のコマフレアの残存量のバランスが絶妙なため、優れた像面の平坦性とあいまって、
開放絞りから全画面均こと画面の均質性においては、優れたレンズの多い標準レンズの中でもトップクラスといってよいと思う。