そもそも、ほかのスマートウォッチが単独でも、ある程度動作するのに対し、Apple Watchは基本的に、iPhoneを一緒に持ち歩かなければ、できることが極端に限られる。アップルにとってスマートウォッチとは、スマートフォンを置き換えるものではなく、スマートフォンを拡張するためのガジェットというわけだ。
わざわざ一緒に持ち歩かねばならないなら、iPhone単独でもよさそうなものだが、アップルが描いているところは少々違いそうだ。スマートフォンが高機能化し、ディスプレイも大型化して表示できる情報量が増えた結果、ユーザーはスマートフォンの画面を見る時間が飛躍的に増えており、歩きスマホなどの問題も起きている。アップルとしては、細かな通知の確認でスマートフォンを操作するより、通知は小さな画面で処理し、複雑な処理のときだけiPhoneを触る、といったスタイルにしたいようなのだ。