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【新製品レビュー】コシナ ノクトン・クラシック40mm F1.4

ライツミノルタCLは'79年に製造が終了するが、その後ミノルタはAE機構内蔵のミノルタCLEを'81年2月に発売し、その標準レンズがまったく同じMロッコール40mm F2であった。
 ズミクロンC 40mm F2もMロッコール40mm F2も同じガウス型4群6枚構成で、写真でわかるようにとてもコンパクトなレンズである。ズミクロンC 40mmF2は実測で126g、最小絞りF16、絞り羽根10枚、最短撮影距離0.8m、どちらも専用ラバーフードなどが用意されていた

今回のテストであるが、モニターやプリントを目を皿のようにして観察して、その違いをどうにか見つけるという状況で、正直大変疲れた。4本のレンズの描写性能はいずれも大変良好で、ノクトンのマルチとシングルの違いと、ズミクロンCとMロッコールの違いは、それぞれ本当に極めてわずかだ。結局、光学設計が一緒であり、そして製造技術が高ければ差はほとんど現れないということである。ノクトンのレンズ描写の違いのなさは予想以上で、コシナの製造技術のレベルの高さには感心するしかない。
 ノクトンとズミクロンC、Mロッコールの違いについては、ノクトンのほうが同一絞り値での総合的な描写性能は良い。クラシックな描写を追求したというノクトンだが、たしかに同じコシナ製なら非球面を使用したレンズの方が開放絞りではシャープであろうが、球面レンズのみのこのレンズならではの描写の味が魅力的だ。特にボケのなめらかさは特筆モノである。