かつては、Microsoftの社員であれば、Windows搭載スマホを持つことは、当然、大前提となっていた。日本マイクロソフトでは、Windows搭載スマホが国内で販売されていなかったため、2015年5月に日本では販売していなかった「Lumia 830」を海外から導入。独自に技適マークを取得して、Windows Phoneの利用を開始した経緯があったほどだ。
だが、現時点で米Microsoftの社員が所有するスマートフォンは、iPhoneでも、Androidでも構わない。日本マイクロソフトでもそれは同じだ。実際、2016年春にこの絞りが消えて以降、全世界的にMicrosoftの社員のiPhone保有率は急増している。
2016年12月8日に中国深セン市で「WinHEC Shenzhen 2016」が開催され、そこでMicrosoftは、Qualcommとのパートナーシップを通じて、「Windows 10」をARMアーキテクチャに対応させると発表した。これが推進されれば、PCにもスマホにも分類できないようなWindows 10デバイスが登場する可能性がある。Microsoftでは、これを「Cellular PC」と表現。このカテゴリーの製品が広がれば、近い将来にはWindows 10 Mobileというエディションすらなくなり、Windows 10という1つのエディションで、現在のスマホの領域すらカバーする可能性もありそうだ。真のユニバーサルプラットフォームの実現にもつながることになる。
こうした動きを俯瞰してみると、気になるのは、開発がうわさされる「Surface Phone」の存在だ。