これまでII型を愛用されてきた多くの方が、III型の登場を気にされているのではないでしょうか。もちろん私もそのひとり。ではII型とIII型を比べてみましょう。上段がIII型、下段がII型です。左は開放のF4.5、右はF11。サムネイルを見てもわかるとおり、周辺減光は軽くなり、周辺の色被りはほぼ解消しています。周辺光量についてはどちらのレンズも絞りによる変化はほとんどありません。中心部のシャープネスは開放からどちらも非常に高いレベルですが、フィルム時代の設計となるII型では周辺部へ行くに従い像が甘くなり、F11まで絞ると画面全体が安定してくるといった感じでしょうか。驚くのはIII型で、開放から周辺まで高いレベルで描写が安定し、II型のF11よりもIII型の開放の描写は鮮烈です。また画質は、絞り値による変化がほとんどなく一定しています。