ただ注意が必要なのは、カメラの設定で色温度を指定するときは、ケルビンの数値が高いほど暖色系に、低いほど寒色系になるというふうに、逆になることです。
なぜかというと、カメラの色温度の設定はあくまで「白いものを白く見せる」という目的のためにホワイトバランスを「補正する」という考え方なので、赤みがかったシーン=色温度が低いので、低い数値にするほど、赤を打ち消すためにより青くなり、青みがかったシーン=色温度が高いので、高い数値にするほど、青を打ち消すためにより赤くなる、という働きをするのです。
さらに、より正確にホワイトバランスを決めたい場合、「グレーカード」と呼ばれる物を使用して、撮影時の光に応じて最適なホワイトバランスを設定することができます。
このカードの形状は、無光沢の灰色をした画用紙のような素材が一般的です。反射率18%で、ニュートラルグレー、標準反射板とも呼ばれます。
カメラの設定を「マニュアルホワイトバランス」など、自分で基準となる色を撮影するモードに設定し、このカードが画面いっぱいになるように撮影したものを指定すると、その場に応じた最適なホワイトバランスが設定できるというものです。
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実は「ホワイトバランスセッター」と呼ばれる、レンズに装着するアクセサリーがあります。形状はドーム型だったり、フィルター型だったり、レンズキャップ式だったり様々です。
使い方は基本的に同じで、1.レンズに装着する。2.マニュアルフォーカスに設定する。3.撮影したい露出(絞り&シャッタースピード)にする。4.被写体の位置から光源に向けて撮影する。5.その画像をマニュアルホワイトバランスとして設定する。
この設定が終われば、あとはオートフォーカスに戻しても良いので、同じ環境・被写体の位置であれば正しいホワイトバランスのまま撮り続けられます。
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