新橋のある量販店のPDA売り場で、クリエのTH55を触っていました。意外にいいなあ、なんて思っていると、50代の客と20代の店員が会話していました。耳をダンボにして聞いていると。。。
客:(東芝のGENIOを眺めながら)これは何ができるのかね?
店員:スケジュールとかアドレスの管理ですね。
客:ネットはできないのかね?
店員:インターネットもメールもできますが、ソニーはできないんですよね。シャープとか東芝ならできます。(う〜ん、こんな説明でいいのかな〜)
客:(しばし考えて)また来るよ。
店員:カタログ持っていきますか?
客:まあ、いいや。
店員:(客が帰ってから同僚に小声で)ああいう基本的な質問困るんだよなあ。
お客さんは一度もPDAを触ることなく帰っていきました。きっと日本中のPDA売り場で繰り返される不毛な風景です。思わず、自分の鞄からクリエとIPAQとシグマリオン3を出して、ネットや電子書籍や電子辞書や動画など、デモンストレーションして、このおじさんに見せてあげようかな、なんて思ってしまいました。
客も店員も決して悪いわけではありません。PDAって、自分で使えるように工夫していく道具なので、使っていない店員と使っていない客ではこういう会話にならざるを得ないでしょう。かと言って、詳しい店員と詳しい客が会話になってしまっては、マニアックな売り場になってしまい、一般のお客さんが来なくなってしまうでしょうねえ。
PDAの楽しさが伝わる売り場があると、新規のユーザーも敷居が低くなっていいなあ、なんて思ったりしました。