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W-ZERO3を応援する理由その1

このブログは、「W-ZERO3応援団」というタイトルを使っています。W-ZERO3を何故応援しているのでしょうか。応援団という名前にしてから、早9ヶ月になろうとしています。最近になってから、このブログに来ていただいている方もいらっしゃるようなので、今週木曜のW-ZERO3[es]発売前に改めて応援の理由を書かせていただきます。
このブログは、W-ZERO3のファンブログではありません。W-ZERO3が好きだから、応援団をしている訳でもありません。もちろん大好きなのですが、それ以上に応援したい理由、気持ちがあるんです。
PDAって、皆さん、ご存知ですか?パーソナルデジタルアシスタントと呼ばれている端末のイニシャルです。日本で一番わかりやすいのは「ザウルス」でしょうか。日本では電子手帳と呼ばれていたものが、どんどん高機能化していき、ネット端末として進化したものが、PDAであり、海外ではパソコンと連携できるPCコンパニオン的な端末、それがPDAです。
このPDAは、1990年代、沢山の機種がリリースされました。予定表やアドレスを管理できて、通信カードによりネットもできてしまう、さらに、パソコンとデータ同期をしてデータが持ち歩ける、とても便利な端末でした。しかし、このPDAは、市場がどんどん小さくなってしまいました。一つは、携帯電話の普及、一つはノートパソコンの廉価化によるものです。
携帯電話は、1999年のiモード登場以来、ネット機能を充実させてきました。電話機というよりネット端末としての機能がメインになるほどです。そこには、数多くのコンテンツがあり、ユーザーが簡単に楽しむことができます。買った瞬間から、ネットにアクセスできる、これはPDAではなかった世界です。しかも、メールの自動受信までしてしまう、PDAを使っていた私にとっては衝撃的なiモードの登場でした。
さらにノートパソコンがどんどん安くなってきます。PDAは、ノートパソコン的に使おうと思えば使えないことはありませんが、それには、相当なスキルが必要です。ノートパソコン的な役割を求めたユーザーはPDAに挫折し、安くなったノートパソコンへ移行していきます。ノートパソコンの方が、はるかに簡単に使うことができるからです。大きさやバッテリーの持ちを軽視してでも、簡単な方へユーザーは流れていきました。
そういった事情もあり、PDA市場は、壊滅的な状況になりました。小さくて、どこでも持ち運びができて、いつでも閲覧できて、ネットもPIMも何でもこなせる、そんな便利なPDAが、日本市場から徐々に消えていきました。
私は、それでもPDAを使い続けました。私にとってはとても便利だったからです。
携帯電話は簡単に使うことができます。しかし、そこには、自分の使いたいアプリケーションも入れることのできない、とても不自由な端末の世界です。さらに、テンキーによる入力しかできない、キーボードで入力しながら思考をまとめていく習慣をPDAで作ってきた私にとっては、携帯電話のテンキーは苦痛以外の何者でもありませんでした。また、キャリア主導によるコンテンツサービスは、インターネットという開かれた世界を閉め出すものでした。勝手サイトと呼び、外部アプリも拒絶する携帯電話の世界。PDAを自由に使っていた私には理解のできないクローズドな世界だったのです。
ノートパソコンもどんどん小型化していきました。しかし、それは到底、PDAの機動性には及ぶことのできないものでした。バッテリーの持ち、電源を入れてからの立ち上がり、日本の通勤電車の中で吊り革につかまりながら使える小型な筐体、立った状態でも入力できる小型キーボード、モバイルの世界では、あらゆる環境で快適に使うことが要求されます。それを満たすのは、PDA以外、あり得なかったのです。
PDAは、使いこなすには、手間はかかるかもしれない、しかし、それ以上に快適なモバイル空間を提供してくれるPDAは、私にとって必需品だったのです。日本でリリースされないPDAの英語版を日本語化してまで、使い続けました。
日本でPDA市場が消えかかっている中、海外で衝撃的な端末が登場します。それは「スマートフォン」だったのです。
(続く)