ご存じのように、MicrosoftはWindows Phoneに関してNokiaと戦略的なパートナーシップを結んでいる。Windows Phone 8は9月5日、米ニューヨークにて、MicrosoftとNokiaが共同で正式なローンチを行うことになっていた(実際、5日には「Lumia 920」「Lumia 820」が発表された)。ATIV Sは発表直後、すぐに奥へと引っ込められ、ごく一部の記者しか実物を撮影できなかった(実際に触れた人はさらに少ない)ことなどもあり、IFAでのお披露目はSamsungの独断による強行ではないかとの意見がIFAのプレスルームでは支配的だった。
ここに来てWindows Phone 8に対する評価は二分されるようになってきた。従来通り、「Microsoftがこの領域で成功することは難しい」という意見(これまでMicrosoftはモバイル向けOSで成功したことが一度もない)がある一方、「漁夫の利を得てパートナーとの信頼を獲得するのではないか?」という見方も生まれている。Windows Phone 7.5以降、OSの質が大幅に高まっていることを考えると、新たなイノベーションを引き起こす鍵にはならないにしても、BlackBerryの後を引き継ぎ、Androidスマートフォン市場の一部を切り崩すことはできるように思う。