その後ノキアはWindows Phone端末「Lumia」シリーズを投入。しかし、Windows Phoneのシェアは2?3%台と低迷し、現在もその水準にとどまっている。株価の下落により企業価値の低迷に苦しむ同社は、確実な収益が見込めるAndroidに移行するタイミングを図っていた。
一方、マイクロソフトにとってノキアは、Windows Phone戦略において欠かせないプレーヤーだった。ノキア以外にWindows Phoneに積極的なメーカーはなく、端末の9割はノキア製だったからだ。ここでノキアが脱落すれば、マイクロソフトのモバイル戦略は大きく頓挫することが予想された