2014年2月14日にサティア・ナデラが新社長に就任し、その時に社員向けに一つの大きなメッセージを発信しました。それは「95%のPCシェアを見るのではなく、12%のシェアしか持っていないモバイルデバイスのマーケットを対象にして、モバイルファースト・クラウドファーストの時代を理解して戦略を立てよ」というものです。
つまり、iOSやAndroid、LinuxなどさまざまなOSがあることを前提に、プラットフォーム戦略を立てていく必要があると明言したのです。これまでと劇的に異なる大きな視点の変化です。今までのマイクロソフトはWindowsの世界だけを見て、PCの市場でシェアを獲得していく戦略でしたが、もはやそれは成り立ちません。他のOSがあることを前提にビジネスを考えていかないといけないのです。