Microsoft Public Affiliate Program (JP)(マイクロソフトアフィリエイトプログラム)

エルノスターとゾナー

トリプレット、テッサーともに優れたアナスチグマートでしたが、構成枚数が少ないために収差補正の自由度が限られ、明るさの限度はF2.8程度です。
 戦前のカールツァイスパウル・ルドルフの後を継いで数学部部長に就任したルードヴィッヒ・ベルテレはトリプレットをベースに明るいレンズの研究を始めました。
 1924年、まだ若干24歳という若さでベルテレは「エルノスター100ミリF2」という当時としては空前の大口径レンズを設計しました。これは分かりやすく説明するとトリプレットの前の凸レンズと中間の凹レンズの間に凸メニスカスレンズを追加したものです。このエルノスター構成は画角が弱いけれども明るくできるので現代にいたるまで100ミリクラスの中望遠レンズのお手本とされています。