最大の特徴は広角側の焦点距離が24mmであること。他社製のフルサイズ対応高倍率ズームでは28-300mmといったズーム領域が一般的であるが、本レンズは望遠側こそ240mmに抑えられているものの、従来の高倍率ズームよりさらにワイドな画角が楽しめるというわけだ。
遠景描写の項目では、さも辛口の評価をしているように思われるかもしれないが、これは画像の細部をみるテスト的な撮影では仕方のないこと。ここで、はっきりしておこう、本レンズの描写性能は非常に優れている。今回の試写では「高倍率ズームの写りもここまで来たか」と驚くほど解像感十分で、ソニーレンズらしいヌケがよくハイコントラストな気持ちのいい画像を提供してくれたものである。