いつの間にかこんな企画が始まっていました。月曜、火曜と多忙でうっかりしていました。急いで、みなさんのはてなダイヤリーを追ったところ、
id:gizaju
http://d.hatena.ne.jp/gizaju/20031207#1070802424
id:odrive
http://d.hatena.ne.jp/odrive/20031207#p1
id:kiliko
http://d.hatena.ne.jp/kiliko/20031207#p1
id:nishishita
http://d.hatena.ne.jp/nishishita/20031208#p1
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http://d.hatena.ne.jp/Arie/20031208#1070887348
id:nurikabe-majin
http://d.hatena.ne.jp/nurikabe-majin/20031208#1070893548
という順番で回っているようです。というわけで記念すべき、7番目を担当させていただいます。
やはりどうしても、私の立場としては、「2003年のマイPDA決定版」は「シグマリオン3」をあげざるを得ません。他のPDAをあげたら、きっとシグ3ユーザーのみなさんに怒られてしまうでしょう。まあ、書きたいことは沢山あるのですが、なかなか考えがまとまらないので、「シグマリオン3スーパーブック」の前書きで代用させていただきます(手抜きですか?)
「sigmarion III発売!」このニュースを見たとき、衝撃を受けたのは筆者一人ではなかったのではないでしょうか。マイクロソフトからは長く、Handheld PC 2000(キーボード付きPDAのプラットフォーム)の後継についてのアナウンスもありませんでしたし、市場を見ても新しいHandheld PCが出てきそうな気配も感じられませんでした。「このままHandheld PCは消えていってしまうのだろうか」と思っていたのは筆者だけではなかったはずです。そこに彗星のように登場したのがsigmarion IIIでした。液晶パネルにはモバイル機器の中では最大の800×480ドットのワイドVGAを搭載し、動作速度も速く、約4.5〜8時間近く使用できる長時間バッテリを搭載、薄型で軽く、カバンに入れても邪魔にならない大きさ。人によってはタッチタイプも可能なキーボードを搭載したsigmarion IIIは、まさに待望の機器の登場だったのです。しかし、sigmarion IIIに組み込まれているWindows CE.NET 4.1は、ソフトもハードもほとんどサポートされていないという状況でした。最初のうちは「sigmarion IIIで動くソフトやハードなんてあるのだろうか」と手探りの状態でしたが、ネット上を中心にしてさまざまな工夫がなされて、瞬く間にかなりのソフトやハードが動くことがわかってきました。本書は、そのような成果と、実際に筆者たちで確認したことを、できるだけわかりやすくまとめたものです。第1章から第4章までは、はじめてWindows CE機を使うユーザーに向けて、標準搭載アプリケーションの使いこなしをTips中心にまとめてみました。また、第5章から第7章まではお薦めの外部アプリケーションの導入と活用のしかたを、また、第8章と第9章ではヘビーユーザーにとって一番気になる他のPDAとの連携、LANの活用方法を紹介しました。第10章の周辺機器に関する情報は、「スーパーブック」の名に恥じない情報量を誇れると思います。 sigmarion IIIは非常に魅力的なマシンです。本書をsigmarion IIIの傍らに置くことで、さらにその魅力が10倍にも100倍にもなり、長く愛用してもらえることになれば本望です。
2003年7月プロジェクトsigmarion
この本では100ページ近く書かせていただきましたが、実はこの前書きが一番悩んだんですよね。シグマリオン3のニュースリリースを見た瞬間のあの体に電撃が走った感じ、そして本をどうしても出したい、と思い込んでしまい、いろんな人にご迷惑をおかけしながら、やっと完成したときの喜び。シグマリオン3という夢のようなPDAが出たことを少しでも他のユーザーのみなさんに伝えたい、それだけの今年2003年だったような気がします。ネットでいろんな方に支えられながら、頑張れた一年を感謝したいです。
と、長文になってしまい、申し訳ありません。
続いては、「伊藤探偵事務所の憂鬱」という名作を連載中のid:rgb400さんにお願いします。連載中でお忙しいと思いますが、期待していますよ。