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日本におけるスマートフォンの未来

マイクロソフトは21日、月例としている記者向けのセミナーを都内で開催したそうです。いつも、玉虫色の発表しかしないマイクロソフトですが、IDC Japan コミュニケーションズ シニア・マーケット・アナリストの木村 融人氏による、シビアな市場分析が発表されたようで、とても勉強になります。

外市場と国内市場の差について、木村氏は「国内では、携帯より上、パソコンより下という間の需要がある。海外では携帯の機能が国内ほど向上していないので、スマートフォンがそこに大きくはまった。また、海外ではスマートフォンを持っているのがステータス、という位置付けもある」と海外市場の事情を紹介。「国内でも市場が無いわけではない。例えばベリースマートフォン、リアルスマートフォンとかいうように、何か特徴を光らせた別カテゴリーを作ってもいいのではないか」と語り、新たな市場開拓に期待を寄せた。

海外のIT系展示会に行くと、出展者も来場者も、スマートフォンを持っている方が非常に多く見られます。特殊な場所なのかもしれませんが、みなさん、格好良く使っているので、つい話しかけて、デバイスを見せてもらったりします。PCリテラシーの高いユーザーがスマートフォンを使いたくなる、という気持ちと市場が合致していて、非常に羨ましく感じます。
日本においては、携帯電話の代わりにスマートフォンというのは、難しいと感じています。一億台も普及している携帯王国に、スマートフォンが参入するのはなかなか大変です。ただ、セミナーの中でも触れていますが、PCリテラシーの高いユーザーに、2台目の端末としての可能性は非常に感じます。2台目ならPDAでいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、携帯電話機能が内蔵していることは、必須の条件だと思います。PDAからスマートフォンへ進化した魅力は、携帯電話機能が内蔵するだけで、相当にデバイスとして変わったからです。
携帯電話が正規の値段で売られて、たとえ携帯市場がそれで冷え込んだとしても、スマートフォンにチャンスが生まれると思います。ソフトバンクワンセグ携帯910SHが端末だけで買えば8万円だそうです。その市場にスマートフォンが5万円〜10万円程度で参入すれば、購入の選択肢として、候補にはあがる可能性があります。
何はともあれ、携帯市場が大きく変わりそうな今こそ、スマートフォンにチャンスがあると思われます。少しでもユーザーが増えることを祈るばかりです。