アップルは先月、ポイントカードやチケット、クーポンなどをまとめることができるアプリケーション「パスブック」を発表した。今秋発売されるパスブックは決済機能がないことで注目された。パスブックはクレジットカードやデビットカードと直結しておらず、消費者はパスブック搭載のスマートフォンを財布代わりに使うことはできない。
アップルがモバイル決済市場に積極的に進出しないのは意図的な戦術であり、昨年行った突っ込んだ議論の結果だ。アップルのエンジニアのなかには、さらに直接的に決済を組み込む積極的なアプローチをとるべきと主張する向きもあった。