iPhone 4Sではひとつのモデルで、GSM、CDMAの両方式に対応し、すべての通信事業者のネットワークに対応していた。ところが、iPhone 5では2種類のGSMモデルとCDMAモデル、あわせて3つに分かれてしまった。ユーザーにとって、これは携帯通信事業者の選択肢が減り、海外旅行の際にも利用できるLTEネットワークが限られることを意味する。
GSMモデルA1428は、AT&T専用としてつくられたもののように見える(ただしT-モバイルUSAが展開を予定するLTE網や、一部のカナダの事業のネットワークにもこのモデルが対応する)。ただし、北米以外ではバンド4と17を利用している通信事業者はいまのところない。つまりLTEサポートについては、このGSM版iPhone 5はグローバル対応ではない。アップルは、アジアや欧州の各市場向けにGSMモデルA1429を投入するが、こちらは北米では使えない。