風景・スナップなどの一般撮影にも便利なマイクロレンズ
ニコンが未だに製造してくれているMF用レンズの中の1本。MF全盛の時代から、ニコンのレンズは解像度が良いと言われてきましたが、その中でもとりわけキレのある描写を見せてくれます。キレ味だけでなくボケ味も良好で、25cmの近接から遠景まで幅広くしっかりと使える徹底ぶり。現行のAF用のMicro-Nikkorよりも評判がよいということも頷けます。俗に「ファインダーを覗いているだけでワクワクする」と称されるレンズのまさに代表的な存在ではないでしょうか。手足を使いながらじっくりと被写体と向かい合う。撮る時間が楽しくて仕方なくなるレンズです。
7代目 Ai Micro-NIKKOR 55mm f/2.8S (Ai-S マイクロ f2.8)
7代目は2011年現在現行モデルとして生産されている ”Ai-S マイクロ f2.8S” です。1981年12月
以来30年の長き仁渡りマイナーチェンジなく生産され続けています。今は只ディスコン(生産中止)と
ならぬよう祈るばかりです。
Ai-S 以前の旧モデルではピントリングゴム巻き後側(カメラ側)に表記されている撮影倍率や距離の表示位
置に対し、ゴム巻き前側に表記されているレンズ名称の位置がどの個体でも必ず同じ位置でした。ところ
がAi-Sでは全くランダムな位置になっているようなのです。詳しく多数の個体を調べれば何らかの規則性
が見つかるのでしょうが、どうもランダムのような気がしてなりません。どのような理由があったのでしょう
か。この事実に気づいた時は、何故かビックリしたのを覚えています。
(2011/09/08追記)
販売開始1981年12月。製造番号186211?