ソ連のいわゆるライカコピー機で二軸シャッターを持っている物はこのZORKI-3のみである。 元々低速シャッターを組み込んだ機種比率は低いが、低速シャッター組み込み機種でも一軸で同軸に組み込んでいる。 ということで、これは”珍”である。 加えて製造台数がZORKI-3/3M合計で９万台弱とソ連製としては少なく、3Mの方が圧倒的に多いらしいことから”極珍”ということになっている。 実際になかなかお目にかかれない。 1951?1954年に製造され、一軸シャッターダイアルになった3Mと交代した。 製造年が約４年に渡っているのでバリエーションがあり、初期の物には底蓋に転倒防止金具がついている。 この個体は1954年製の最終期の物で、転倒防止金具はついていない。 シャッター速度は旧系列のB, 1, 2, 5, 10, 25・・・・ ときて、最高速は1/1000秒がついている。
