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Apple Watchに「渋谷で5時に待ち合わせ」と話すと予定が入力される未来のカレンダーアプリ「Fantastical 2」に度肝を抜かれる

カレンダーアプリ「Fantastical 2」のローンチイベントに参加してきました。
https://flexibits.com/jp/fantastical

日本語対応版として、iPhoneApple WatchiPadMac用がリリースされました。非常にユニークなカレンダーアプリで、自然文字認識エンジンにより、時間や場所を含めた文章を入力するだけで、予定が自動で入力される、という魔法のようなアプリです。さらに、テキスト入力だけでなく、音声入力も可能になっています。iPhone版はApple Watch版も同梱されており、Apple Watchに話しかけると、予定が入力される、という、子供の頃に見たSFドラマの世界が実現してしまいました。いやあ、凄い時代になりました。

ローンチイベントは、リリース元のFlexibitsのCEO&PresidentのMichael Simmons氏が来日して開催されました。主催は、Lifehacking(http://lifehacking.jp/)の堀氏で、同時通訳も担当。

今年の3月に日本でイベントを実施してMac版を公開。日本語文字認識を初めて入れる。
Michael Simmons氏は、日本でビジネスをした経験が長いため、日本語版アプリを出すことが目標だった。
カレンダーアプリのような生産性アプリが、日本人に重要であることを理解している。
Mac版を先に出した理由は、日本語機能のため。デスクトップ版にてパワーユーザーで機能を使ってもらう意味もあった。
カレンダーアプリ「Fantastical 2」は、自然言語認識エンジンを搭載。自然な言葉で予定を素早く入力できる。検索も速くできるUIになっている。
iOS版はUIに特徴がある。上のバーに一覧、下に詳細。他のカレンダーアプリにないデザイン。
新規入力に特徴。自然言語認識エンジン機能で、明日の9時に会議、と入力するだけで、時間を設定して予定が入力される。
もう一つの新機能にドラフトがある。新規予定入力画面の途中で、下にスワイプすると、カレンダー画面を確認することができる。予定入力中に、カレンダー画面に戻れるのは画期的な機能。
ランドスケープモードでは、また違うUIとなる。
iPad版は、iPhone版と違うオリジナルUIになっている。ダッシュボード機能により、週間、一日、月間が一画面に表示される。それぞれの予定表がリンクしながら、動いているのは、ユニークなUI。
Apple Watchバージョンでは、音声入力により、予定が素早く入力できる。デフォルトのカレンダーアプリより、使いやすくなっている。
Mac版4800円、iPad版1200円、iPhone版+Apple Watch版600円。

画面デモを写真で紹介します。
「五反田で19時」と文字入力すると、19時の予定が自然に入力されます。

新規予定を入力中に、カレンダーを閲覧可能です。

iPad版の画面。

この後質疑応答がありました。
Apple Watchのグランスで予定を確認。

Q.ローンチイベントにて日本に来日して行った理由は?
A.2000年くらいから日本でアプリ開発に関わっている。日本でアプリのマーケティングを学んだ。
来日は、アップルジャパンに伝える目的もあった。アップルジャパンのスタッフも、自然言語認識エンジンに驚き。
日本語ローカライズに関して、日本にわざわざ来てプレゼンテーションしているのは、今まで、他の会社のアプリの日本語ローカライズをしていたが、今回は、自分の会社のアプリなので、是非来日して伝えたいと考えた。
Q.WEBではなく、ネイティブアプリを重点を置いている理由は?
A.ユーザーにとって、良い経験を提供するには、ネイティブアプリが必要。
Q.Apple Watch対応の良い点は?
A.Watchから素早く入れるには、自然言語認識エンジンにて、アップルのアプリよりも、速く入力できる。
Q.スケジュールアプリは競争が多い。参入した理由は?
A.2011年にMac版をリリース。自然言語認識の技術があったので、適用する先を探していた。この技術を使って、予定の入力をすることで、ユーザーエクスペリエンスが向上するだろうと考えた。アップルには、カレンダーアプリが同梱されているので、新たにユーザーに導入してもらうのは、大変な作業。それでも、アプリが評価され、リリースする度に、USのストアで1位なっている。
Q.自然言語認識エンジンの英語と日本語の違いは?
A.実は、日本語の方が技術的に楽にできる。英語の方が曖昧な表現が多い。時間、場所、誰、を抽出して、予定に変換している。英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、日本語と6つの言語に対応。自然言語認識は、全ての言語のエンジンが入っているので、どの言語で入力しても対応可能。

CEOのMichael Simmons氏は、非常に親日家で、日本語も達者でした。日本語版をリリースする意義を大きく思っており、日本のユーザーとしては、とても嬉しいですね。
時間や場所を入れた文章を入力していくと、予定がどんどん自然に入力されていく様は、とても不思議な感覚です。ましてや、喋った予定が、そのまま入力されてしまうのは、度肝を抜かれました。今までのカレンダーアプリでは体験したことのないユーザーエクスペリエンスになっていますので、是非利用してみてください。
最後にローンチイベントのお土産の缶バッジとシールです。