だが感圧タッチは、ユーザーインタフェースとしてなじみがなく、普及するかどうかは未知数だ。例えばタッチパネルでは、指でタッチし続ける「長押し」操作がある。これに対して感圧タッチは、一定の力で押し込む必要がある。この違いを使い分けるには、ある程度の慣れが必要だろう。
感圧タッチのメリットとして、タッチパネルの操作性を拡張できる点がある。マウスポインターを用いるPCとは異なり、iOSでは「マウスオーバー」や「右クリック」に対応する操作がない。その一部は長押しによって解決していたが、さらに感圧タッチが加わることで、新しい操作が可能になる。
例えばホーム画面のカメラアプリを押し込むと、メニューが表示され、自分撮りや動画の撮影ができることが分かる。通常、これらの機能を呼び出すにはカメラアプリを開き、項目を選択する必要があっただけに、その手間が省けるというわけだ