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コンタックス式マウント

 コンタックスとそのシステムはライツと徹底的に違うことをめざして開発されたこと、焦点距離を変えるにはレンズ設計の変更が必要なことから、筆者は前者の可能性が高いと考える。すなわち、コンタックスI型用標準レンズの設計焦点距離は52.2mmであり、標準レンズについてはコンタックスI型マウントとコンタックスII、III型マウントの間にこそ互換性があって、ニコンSマウントはコンタックスI型マウントとは、コンタックスII、III型マウントとの関係と同様、互換性はないと思われる。
 しかし、筆者所有のコンタックスI型、コンタックスII型、ニコンS2型に、ゾナー5cm f1,5(ニッケル鏡胴)、ゾナー5cm f1,5(クローム鏡胴)、ニッコール5cm f1,4(白鏡胴)をすべて装着し、開放絞りによる最短距離撮影を行ってピントが来ているかどうか確認してみたが、大きな差異は認められず、「コンタックスニコンSマウントの互換研究」の実写例を確認する結果となった9)。強いていえば、コンタックスI型に上記3種のレンズを装着した場合、ニッコールの場合のみ微妙にピントが甘かったことが確認できた。
 ただ、高速レンズの開放絞りで最短撮影距離からの撮影という最も厳しい条件でも以上のような結果となったので、実用上はそれほど問題ないといってもよいだろう。とくに開放絞り値の大きなテッサー(Tessar)5cm f3,5のようなレンズは、コンタックスI型マウント、コンタックスII、III型マウント、ニコンSマウントすべてで使用してもよいのではないだろうか。