ちょっと思うところがあり、マイクロフォーサーズにて、旧コンタックスC・キエフ・ニコンSマウントレンズを使ってみました。マイクロフォーサーズの使用頻度が低くなっており、現状、Cマウントのkodak cine ektar II 25mmくらいしか、感覚に合うレンズがないためです。焦点距離が2倍になることにこだわらずに、豊富な50mmを試してみることにしました。100mm相当になりますが、フルサイズの85mmは好きな焦点距離なので、近い感覚です。また、ファインダーを使って撮影すれば、フルサイズで撮影している感覚に近くなりました。
PEN E-PL6は、富士スピードウェイの撮影用に購入したカメラのため、望遠ズームの利用が主になっています。マニュアルレンズで、改めて活用してみました。フォーカス拡大、露出補正のボタンがやりにくい場所にはありますが、慣れてくると、ファインダーを覗きながらマニュアル操作ができるようになってきました。小型のレンジファインダー時代のレンズを付けて撮影するのは、なかなか楽しいです。また、旧コンタックスC・キエフ・ニコンSマウントレンズをα7出使いこなすのが難しく感じていましたが、PEN E-PL6の方が合っているように感じてきました。
旧コンタックスC・キエフ・ニコンSマウントレンズは、内爪式レンズの場合、ピントリングがないため、カプラーを利用します。このカプラーが通常のピントリングと逆回しで使いにくいのですが、ヘリコイド付マウントアダプターのヘリコイドをピントリングの代わりに使うことで、使い勝手が良くなりました。
手前左からゾナータイプのjupiter-3 5cm f1.5、sonnar 5cm f1.5、NIKKOR-SC f1.4。奥左からテッサータイプのinduster-61 53mm f2.8、ビオタータイプのHELIOS-103 53mm F1.8。sonnarが本物であれば1936年の戦前、NIKKORが1951年、jupiter-3が1960年、HELIOSが1983年、industarが1992年と見事にバラバラの年代です。
Jupiter-3とNIKKOR-SC 5cm F1.4がゾナーコピーと言われています。3本のゾナータイプのレンズを、同じカメラで試すと楽しいですね。ゾナーの特性を持ちつつ、それぞれ違う個性があります。
まず、NIKKOR-SC 5cm F1.4。開放は暴れるので難しいレンズです。F2まで絞ると急に安定します。
続いて、Jupiter-3 5cm F1.5。NIKKOR 5cmと同じ傾向でF1.5はピントを合わせるのも難しいほどフワフワです。F2で多少安定しますが、中望遠ではF2.8くらいが良いようです。ジャンクのため、マウントがぐらぐらして片ボケが心配です。
そして、本家のsonnar 5cm F1.5。sonnarも開放フワフワですが、ピントに芯があるので、開放で撮りたくなるレンズです。
続いて、キエフマウント2本。
BiotarタイプのHELIOS-103 53mm F1.8キエフマウント。周辺はぐるぐるしますが、マイクロフォーサーズで使うと、そんなに目立たないです。1980年代のレンズですが、古いレンズばかり使っているので、現代的で発色が良いと感じてしまいます。
最後に、テッサータイプのindustar-61 53mm F2.8キエフマウント。L39マウントのindustar-61がギズモンから発売されていますね。レンズにダメージがあるせいか、F2.8はピントを合わせるのが難しいですが、F4以降は解像していきます。元々、マウントアダプターを購入した際に、おまけで付いてきたレンズなのですが、それを考えると、良く写るなあと思います。
ということで、マイクロフォーサーズにてレンズ5本の比較でした。PEN E-PL6で50mmレンズが楽しくなってきたので、他のマウントも試してみようと思います。PEN E-PL6は現行のカメラの中では格安なので、オールドレンズにお薦めです。
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