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Kistar the other side 第18回 大口径標準レンズで夕刻を歩く | 木下光学研究所|レンズの設計と製作

Kistar 55mm F1.2は大口径標準レンズだ。この手のレンズが活躍するシーンと言えば、やはり暗がりだろう。大口径レンズは開放でもっとも大きくボケる。さらに開放は収差が多く、特徴的な描写だ。わかりやすく言うと、大口径レンズは開放こそがおいしいのだ。ただし、絞り開放は光を大量に取り込むため、日中は露出オーバーになることが多い。無論、NDフィルダーで光量を抑えることはできるが、フィルターの着脱は少々面倒だ。そうしたことを踏まえると、日が傾いた時間帯こそが大口径標準レンズの出番というわけだ。そこで旅先にて、夕方から夜にかけての時間帯をKistar 55mm F1.2で撮り歩いてみた。