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マップカメラ | KASYAPA | 322:甦る幻の銘玉『木下光学研究所 KISTAR 55mm F1.2』

今回のKasyapaは『木下光学研究所 KISTAR 55mm F1.2』というレンズ。聞き慣れない名だという方も多いと思いますが、実はあの富岡光学製『TOMINON 55mm F1.2』を完全再現させたレンズなのです。オールドレンズ好きな方なら必ず耳にする『富岡光学』という名前。技術力の高さから後にCONTAX用のCarlZeissレンズを製作していた光学メーカーとしてニッチなファンの間では広く知られています。オリジナルブランドであるTOMINONは国産CONTAXZeissの源流とも言えるレンズ。その中でも幻とも言われている『TOMINON 55mm F1.2』は1970年前後に発売されていた大口径レンズであり、今もなお多くのファンを魅了し続けているレアレンズです。

一見CONTAXのPlanar50mmの様に見える『KISTAR 55mm F1.2』。オリジナルレンズであるTOMINONはM42マウントなのですが、大きく迫り出している後玉の横に絞り連動ピンを付ける為、大胆にも後玉をカットしている特徴があります。『KISTAR 55mm F1.2』も最初はM42マウントで考えられましたが、その大きな後玉の問題があり、TOMINONとも関係の深いヤシカコンタックスマウントを採用、それに伴い全体的にCONTAXレンズを彷彿とさせるものになっています。他にも『KISTAR 55mm F1.2』のデザインにはギリギリまで薄く設計した鏡筒の中にある大きな前玉と、アンバーや紫に輝くコーティングの色など機構設計を担当した木下氏がこだわった“レンズとしての美しさ”にも重点が置かれているのにも注目したいところ。職人のこだわりと確かなモノ作りは現代のAFレンズでは感じる事の出来ない非常に高い完成度の仕上がりになっています。