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クラウドフォンとしてのスマートフォン

オンライン同期サービスが盛んになってきました。アップルのMobile Me、GoogleGoogleカレンダーマイクロソフトのMy Phone。この同期には、一つのキーワードとして「クラウドコンピューティング」があります。「クラウドコンピューティング」にはいろいろな意味があるようですが、ネットワーク上の「クラウドサービス」と同期やデータのやりとりをする、ということだと理解しています(「クラウド」の概念に間違いがあったら御免なさい)。
元来、PDAの魅力は、パソコンと同期が取れる点でした。Windows CEが出た当時、1997年頃は、「PCコンパニオン」というコピーが使われていたほどです。特に、Palm端末では、Win用、Mac用の同期アプリケーションPalmDesktopがあったので、Palmを仲立ちにして、WinとMacの同期にも便利でした。
そのPDAが、携帯機能を持ち、常時ネットワークに接続できるようになったスマートフォンに生まれ変わり、一番、大きな変化は、「パソコンと同期」から「クラウドサービスと同期」をすることです。パソコンもクラウドサービスと同期をすることで、間接的に、スマートフォンとパソコンが同期を取れるようになります。
この「クラウドサービス」の利点は、母体となるパソコン(古いユーザーは「母艦」と呼びます)に依存することなく、自由に端末を選択できることです。例えば、クラウドサービスと同じような利用方法で、Exchangeサーバーをデータ同期に利用していますが、スマートフォンでは、現在、常用している4台(WILLCOM 03、HT-01A、X04HTiPhone 3G)と、パソコン4台(自作PCMacBookMacBook AirVAIOノート)で、シームレスに、予定表、連絡先のデータが活用できています。PDA時代は、ActiveSyncの母艦設定が2台しかできなかったため、母艦の選択と、データの混在で同期トラブルがありましたが、Exchangeと同期することで、同期トラブルがなくなりました。
スマートフォンの魅力、常にモバイルで通信ができること、を生かすのは、ブラウズやメールは当たり前ではありますが、この「クラウドサービス」を利用できることだと感じます。スマートフォンは、まさに、「クラウドフォン」ではないか、とさえ思います(Windows Mobileが、Windows Phoneなんて名称に変更になるようですが、こっちの名称にして欲しいくらいです)。「クラウドフォン」のユーザーとしての利点は、常にオンラインでないと利用できない端末ではなく(ブラウザベースではなく)、オフラインでもローカルでデータにアクセスでき、ユーザーが意識せずに同期も行われていること、だと思われます。
現在の進化した携帯電話で、一番物足りないのが、この「クラウドサービス」との連携です。スマートフォンが「クラウドフォン」として、さらに使いやすく、どんどん進化を続けてほしい、と感じます。それには、スマートフォンの機能充実だけでなく、「クラウドサービス」の充実が不可欠です。アップル、マイクロソフトGoogleといった企業に、是非、力を入れていただきたいと思います。