結果的にいえば、やはりレンズとセンサーに差のある、RX100MK2の画質はすばらしい。画質設定や処理に若干の差があるため、QX100も同じ画質、とはいえないだろうが、相当に近いものにはなるだろう。QX10は「一般的な低価格コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)並」だし、スマートフォンとしては優秀なZ1も、これら専用機と比較すると、色の浅さやノイズ感を感じる。
良くも悪くも、QX10は「コンデジ的」だ。飛び抜けた画質だとは思わないが、それでもスマートフォンよりは良い。QX100やRX100MK2に比べ、光学ズームが10倍である点も、日常的な撮影シーンでは有利といえる。なにより、たった105g(バッテリー・メモリーカード含む)という軽さは魅力だ。QX100になると、重量は179gとかなり重くなる。「別の美点がある製品」と考えるべきだ。
QXシリーズ共通の欠点として、Wi-Fiが多いところでは接続不良や「プレビューのコマ落ち」が起きやすかったことは気になる。