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ネット社会への考察その2HP200LXとホームページとの出会い

ニフティのフォーラム巡回の頻度があがるにつれて、パソコン通信を自宅以外でもできないだろうか、という試行錯誤が始まった。デスクトップPCと同じ環境で公衆電話やPHSによりパソコン通信をしたい、そんな欲求の中、使い始めた最初のノートPCはPowerBookだった。モノクロでスペックも低いものではあったが、自宅以外でPCが使えて、ネットに繋げられる喜びは大変なものだった。
ただ、非常に大きく、バッテリも心もとないPowerBookより、起動性や実用性のあるマシンに憧れが広がった。そして、私にとっての最初のモバイル機器であるHP200LXと出会った。パソコン通信だけでなく、出先でのメール送受信、FAXのやりとりなど、ノートパソコンがまだそんなにメジャーでない時期にこなしてしまうポテンシャルを持ったHP200LXに感動を覚えた。パソコン通信とPIMに限定して考えれば、このHP200LXは私にとって完璧な存在であった。通信すればするほど、ソフトウエアも増え、カスタマイズの情報も増えていく。数々のユーザーが次々と情報やソフトウエアを提供していった。パソコン通信により無限に広がるマシン、それがHP200LXだった。
そのHP200LXに夢中になっている時期にパソコン通信だけでなく、インターネットというものが登場した。きくところによると、大学の研究機関のデータ共有のために、大学同士でネットワークを接続したのが始まりで、それが数珠つなぎでどんどん広がっていった、という成り立ちに何か夢を感じた。無料で情報の共有ができる、情報のギブアンドテイクに研究職を目指していた頃の気持ちを思い出して熱くなった。
そこで自宅のマッキントッシュでいろいろなフリーウエアを組み合わせてインターネット接続を試みた。やっとインターネットにつながったときの感動は格別だった。ただ最初はまともなブラウザもない状態で、テキストの情報交換であるニュースグループニフティでいうところのフォーラム)がメインだったため、あまりインターネットのメリットを感じなかった。その後、ブラウザが登場することによりホームページの存在を知り、インターネットへの興味が一変した。
ホームページにより自分でコンテンツが発信できる、情報の享受だけでなく、情報のギブアンドテイクに自分も参加できる、それに気がついたときには、何とかホームページを作成しようと奔走していた。当時プロバイダとしてスタートしたばかりのリムネットに入会してホームページ作成に挑戦した。
このホームページで最初に作ったコンテンツは個人コンテンツではなく、仕事のコンテンツだった。仕事がこれで広がるのではないか、そんな夢を与えてくれたもの、それがホームページだった。
仕事でのコンテンツも一段落して、そのホームページで個人コンテンツを発信しようとしたとき、支えてくれたのがモバイル機器だったのである。(続く)