WILLCOM 03が今週金曜に発売になります。2005年9月に初代W-ZERO3が記者発表されて以来、約3年間、W-ZERO3を応援してきました。今まで何度も書いている話ではありますが、応援する理由を書かせていただきます。
私は、PDAユーザーでした。まだスマートフォンがない時代、それどころかノートパソコンすらない時代から、ポータブルワープロを持ち歩いて、PDA代わりに使っていました。最初持ち歩いたワープロは、文豪miniというワープロで、バケツみたいな形状でしたが、スクーターの足元に置いて運んだりしていました。学生時代に研究室と、自宅で、このワープロで卒業論文作りに励んでいたものです。
ワープロをテキスト文書作りに活用するうちに、テキストで、住所録や予定表も管理を始めました。また、ちょっとしたメモもテキスト文書にするようになっていました。自分で作ったテキスト文書がデータベースになっていったのです。また、モデムを内蔵させて、草の根BBSでネットコミュニケーションも体験し始めました。
こうなってくると、いつでもテキスト管理ができる端末が欲しくなってきます。ワープロは段々小型化していき、パナソニックのワープロ、そして、富士通のオアシスポケット2と持ち歩きに便利になってきました。個人でパソコンも併用するようになってはきましたが、まだまだパソコンを持ち歩く時代ではありませんでした。
そのときにHP200LXという端末を教えてもらいました。同じ職場の仕事仲間が持っていたのです。DOS/Cで動き、日本語化ができ、テキストも扱える。フロッピーではなく、メモリカードに保存ができる。モデムカードを挿せばパソコン通信もできる。しかも、単3電池駆動。私の利用方法では、夢のような端末でした。
そして、HP200LXを通じて、パソコン通信(当時のニフティサーブ)にて、情報を入手する楽しさを知りました。メールも、グレ電(グレーの公衆電話)にて、モバイルにてメールを送信する、ということも日常的になってきて、モバイルでメールを使う便利さに触れられました。
そのHP200LXから、PDAを利用するようになりました。いろいろなPDAを使ってはいますが、実は、ワープロを使っていた1980年代と使い方は変わっていません。メモをキーボードで入力してテキストで保存、ネットで情報検索、これがやりたいことなのです。
しかし、PDA市場は衰退してしまいました。ノートパソコンと携帯電話の市場の拡大で、価格競争に勝てずに市場から消えてしまいました。
テキストを気軽に入力してテキスト文書で保存したい、手軽にネットを使いたい、そんなことがノートパソコンでは大袈裟で、携帯電話ではテンキー入力になったり文書互換性がなく今までの資産が使えません。PDAが市場から消えてしまい、単純なことができない時代になってしまったのです。
そんなときに、W-ZERO3というスマートフォンが登場しました。HP200LXで行っていたことが、内蔵されている通信機能で手軽にできてしまいます。キーボードも内蔵、テキスト文書も扱えます。1994年くらいから使い始めたHP200LXですが、2005年になって「スマートフォン」という理想的な形に進化した端末が登場したのです。
スマートフォン市場はまだまだ小さな市場です。W-ZERO3シリーズは幸いにも毎年新型をリリースして、ユーザー拡大を頑張っています。このスマートフォンに、PDAの二の舞になってほしくない、そう願って、応援を始めました。
一ブログで、応援したところで、どうにかなるわけではありませんが、スマートフォンが自分の生活に欠かせない存在であるというユーザーがいる、ということだけでも伝えたくてブログの更新を続けています。1人でも多くのユーザーが生まれて、日本のスマートフォン市場が広がることを望むばかりです。