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発売記念特別企画・著者リレーコラム「第1回伊藤浩一編」

W-ZERO3には11人の著者がいます。そして、それぞれブログの主宰者でもあります。そこで、「W-ZERO3パワーナビゲーター発売記念特別企画・著者リレーコラム」を今日からスタートします。私からスタートさせていただき、次の方にバトンを渡していきます。最後の11人の方が、コラムを書き終わるのは、果たして、何日後か何ヶ月後か。ドキドキしながら読んでいただきたいと思います。コラムのテーマは、「W-ZERO3パワーナビゲーター」に関すること、をきっと書いてくれるとは思うのですが、歴戦のツワモノのブロガー達です。どんな恐ろしいことを書いてしまうかわかりません。楽しみにしながら、バトンを渡していきたいと思います。
それでは、まず私からコラムを書かせていただきます。
最初ということもあり、著者陣の紹介を兼ねながら、本を企画したきっかけ、なんかを書こうと思います。
日本で初めてWindows Mobileを搭載したスマートフォンとして登場した「W-ZERO3」。海外から比べて、スマートフォン市場が育っていない日本に、突如登場しました。PDAユーザーであり、海外のスマートフォンを日本語化してまで使っている私は、W-ZERO3の登場が心底嬉しかったです。ただ、この登場が盛り上がらずに終わってしまうのは悲しい、何とか盛り上げたい。イチユーザーには、大それた夢でしかありません。それでも夢を実現したい、と私にできることを考えて、ブログで「W-ZERO3応援団」をスタートさせました。ブログは多くの方に賛同していただきました。とても嬉しかったです。
そして、さらに市場の盛り上げに欠かせないのは、「書籍」だと思いました。「書籍」が出ることで、ユーザーの裾野は確実に広がります。
最初は、何でもいいからW-ZERO3に関する本が出ればいい、と思っていました。盛り上げのためには、まず出ることが大事なんです。でも、W-ZERO3の評判が上がるに従って、不安になってきました。W-ZERO3のポテンシャルを理解しないまま、離れてしまうユーザーも出てくるのではないか、そんな盛り上がった後の光景がちょっと心配になってきました。それこそ、イチユーザーが考えるべきことではありません。でも、そう思ってしまったんです。
W-ZERO3の使いこなし本を出したい」と、いろいろな方に相談させていただきました。しかし、PDAやモバイルの書籍が少なくなっている今、「まずは初心者向けの本」という意見しかいただけませんでした。その中で唯一、私に賛同してくれたのが、井上真花さんです。井上さんは、私の乱暴な企画をニコニコ聞きながら形にしてくれました。そして、技術評論社に提案して、書籍化を実現してくれました。この本の恩人です。
そして、「書籍化」の目処が立ったところで、私のもう一つの拘りがありました。ここ数年、PDAに関しては、ブログやホームページによるユーザーの役割が非常に大きくなってきていました。企業が次々と撤退していく中、本当に使いたいユーザーは、ブログ上で意見交換をしながら、PDAを支え続けていました。私は、幸運にも、その現場にいることができました。今まで貢献してくれたユーザーがいたからこそ、「W-ZERO3」登場に至っているのではないか、それくらい、ユーザーの皆さんには感謝しています。そして、数年に渡って蓄積したノウハウを持っているユーザーに、本を書いてもらいたい、数年分の思いを全てぶつけてほしい、それが今回の書籍企画で実現してほしいことでした。
一人一人に、企画の相談をしてみました。それは、彼らにしか書けないことを書いてほしい、という無理な相談です。本業もあり、ブログも運営している方には、無理なお願いであることは十分承知していました。それでも、書いて欲しかったです。
例えば、TCPMPであれば影で支え続けているaviさんに書いて欲しかったですし、PocketInformantであれば日本語化してユーザーを支えてきたTKさんに書いて欲しかったですし、レジストリーやカスタマイズは英語版PDAの日本語化を支えてきたkzouさんに書いて欲しかったですし、プログラミングに関してはユーザーに数々のユーティリティを提供しているホーミンさんに書いて欲しかったですし、ウィルコムW-SIMに関してはその道のプロであるmemさんに書いて欲しかったですし、Windows Mobileの歴史に関してはPDAユーザーとしてのキャリアのあるkei_1さんに書いて欲しかったですし、Windows Mobileの基本機能に関してはユーザーに常に新しい情報を提供し続けている山田道夫さんに書いて欲しかったですし、PalmユーザーやMacユーザーに向けたメッセージは井上真花さんに書いて欲しかったですし、VPNやネットワークに関しては専門知識のあるclubmanさんに書いて欲しかったですし、そして、アプリケーションの活用方法は長年ホームページでノウハウを提供しつづけているモバチキさんに書いて欲しかったんです。
その依頼を、一人ずつに相談してみました。そして、みなさん快諾してくれて、今回の書籍となりました。まさに、その人にしか書けない貴重な記事となっていると思います。
前書きで書かせていただいた「W-ZERO3を徹底的に解説すること」、そして、「解説するのがW-ZERO3を真に理解しているユーザーであること」、という私の二つの夢が実現した書籍が、「W-ZERO3パワーナビゲーター」なんです。
と、非常に長いコラムになってしまいました。発売日で興奮しているんです。すいません。
次は、aviさん
http://blogs.shintak.info/archive/2006/03/18/14735.aspx
にバトンを渡したいと思います。コラム、よろしくお願いします。