「αアンバサダープログラムキックオフミーティング」に参加しました。3つのセッションがあったのですが、続いて、「プロセッサーの技術紹介」です。
画像処理エンジンを20年携わる。最近、画像処理エンジンという言葉がフューチャー。BIONZという名前が付いた。各社のこだわりが実現。新しい理論やアルゴリズムが搭載されて、ユニークな処理ができる。
画像処理エンジンとは、大規模集積回路、LSI。数千万個の素子。10年前の20倍の処理ができる。2013年より世代交代。BIONZ Xを搭載。
BIONZ Xの3つの画像処理機能。
1。高度な画像処理。
ディテールディプロダクション。
従来はデジタル特有の輪郭を抜けることができなかった。BIONZ Xより採用。微少なテクスチャーを再現。自然な立体感、リアリティを再現。
2。回折低減処理。こしぼりボケ。信号処理でやるのが難しかった。BIONZ Xで搭載。
3。エリア分割ノイズリダクション。
ノイズとの戦い。ノイズをとりすぎるとのっぺりする、バランスが難しい。高度な演算機構で、被写体のテキスチャーに応じて、動作することできる。エリア分割により、部分的に、ノイズ除去。
オートフォーカス処理。
処理した結果をレンズ側にフィードバック。フィードバックを速くする必要。BIONZの高速処理が生きている。α6000で超高速AF。イメージセンサーに位相さセンサーを搭載。二つの信号を同期しながら、瞬時に計算。予測も行う。
セッションの後に、質疑応答がありました。
Q.プロセッサーの処理はJPGのみですか?
A.この機能は基本JPGのみ。RAWでは反映されない。
Q.HDR、DROが歴代αにて処理に差があるように感じる理由は?
A.信号処理の変化、イメージセンサーの感度、オリジナルのそもそもの階調の進化で、世代と共に変わる。イメージセンサーは生物なので、処理をどうやるかは、時代とともに変わる。
Q.BIONZ Xはワンチップ化するメリット?
A.高速処理。専用チップなので、PCで処理するより速い。
Q.回折のオンオフはできる?
A.ユーザーからはできない。RAWで撮影するしかない。
Q.静止画と動画の画像処理の違いはある?
A.4K動画は1/60、8M、出力の絵の作り方が違う。動画用の画像設計をしている。
Q.プロセッサーの進化に合わせて、熱処理について難しい点は?
A.放熱に力を入れている。消費電力を抑えることを考える。
Q.新しい技術をプロセッサーに導入する過程は?
A.技術が商品に導入する場合、最初はソフト処理で入れるが遅い。ハードウェアに取り込むことでBIONZに入れて、進化。新機能を追加していく。
プロセッサーのセッションは、非常に高度な内容でした。印象的だったのは、画像処理技術の進歩です。エリア別にノイズリダクションしてしまうのも凄いです。光を捉えた後に、BIONZ Xのエンジンで、写真がここまで再現してしまうんですね。αは凄いです。何気なく、毎日撮影している写真に、こんなに多くの機能が反映されているんですね。αユーザーは幸せです。
さて、セッションは次が最後になります。続きます。