オールドレンズ写真学校の生徒さんに頼まれeBayでお買い物・・・。購入したのはドイツのSchneider(シュナイダー)社が生産したシネマ用レンズのCine-Xenon(シネ・クセノン)である。入札を代行し購入を手伝ったご褒美に1日だけ試写させてもらえる事になった。Xenonにはスチル撮影用からプロジェクター用まで実に様々なモデルが存在するが、今回紹介するのは映画(シネマ)撮影用レンズでドイツのARRI社が生産した16mm映画用カメラのArriflex(アリフレックス)に搭載する交換レンズとして供給されていたモデルである。撮影した映像は大画面のスクリーンに投影されるため、この種のレンズにはスチル撮影用を遥かに凌ぐ高い性能が求められていた。シリアル番号をたどると本品は1960年頃に製造された個体であることが判る。レンズ構成は4群7枚でダブルガウスからの発展型である