Nikon 1はオールドレンズのベースボディとして、メリットとデメリットが相半ばする。1インチセンサーは16mmフィルムとほぼ同サイズなので、Cマウントレンズのベースボディとして実に理想的だ。センサーサイズだけでなく、画質的にもオールドレンズの繊細な表現をうまく再現してくれる。ただし、社外製マウントアダプターを使ったオールドレンズ撮影の操作性は、残念ながら褒めるべき点が見当たらない。絞り優先AEが使えず、内蔵露出計が無効化され、さらに拡大表示すら使えない。オールドレンズ撮影だけにクラカメ感覚で撮るべし、といったところだろうか。