WILLCOM 03がいよいよ明日発売です。ウィルコムストアで申し込んだ方には、発送メールが届いているようですね。早く実機を入手したいです。
さて、W-ZERO3シリーズとして4代目にあたるWILLCOM 03ですが、発売日に必ず思い出してしまうことがあります。2005年12月14日、日本で初めてのWindows MobileスマートフォンW-ZERO3が発売された日のことです。
PDA市場がなくなり、海外スマートフォンをPDAとして利用していた私にとって、W-ZERO3は夢のような端末でした。PDAとして活用ができ、さらに、その端末で電話ができてしまうのです。Pocket PC、Zaurus、CLIEなどのPDAを使っていたときは、常に通信カードを挿して使っていました。いつも思うことは、このPDAで電話ができたら、素晴らしいだろうなあ、と想像していました。
その夢は、海外で次々と実現されていきます。2002年にWindows Mobileスマートフォンが海外で初めて登場して以来、PDA機能をもった端末に電話機能を搭載したスマートフォンが次々とリリースされました。しかし、日本は、PDA冬の時代に突入し、市場は縮小し、スマートフォンという言葉すら、禁句なのではないか、と思われるほどでした。
2005年12月14日、初代W-ZERO3が発売になりました。W-ZERO3を入手して、まず最初にしたことは、電話でした。自宅に電話したのです。当時の興奮の模様は、発売日の翌日にブログに書いています。
http://d.hatena.ne.jp/itokoichi/20051215/p1
W-ZERO3は発売されました。私が最初にやったことは何でしょうか。PDAならば、通信カードの設定をしてネットをまず最初にすると思います。でも、W-ZERO3では違います。
「もしもし、聞える？」
電話をしました。道端で、歩きながら、自宅に電話をしました。用事もありませんでしたが、娘と会話をしました。今までPDAでは困難なことが、買った瞬間から出来てしまいました。普通に固定電話の電話番号を入れて、電話ができたのです。
現在、スマートフォンは複数機種発売されていますので、通話できるのは当たり前になってきています。しかし、2005年の当時、W-ZERO3で通話ができた瞬間、感動してしまいました。市場が消えてしまったPDAのスタイルで、しかも通話ができる！これは感動以外の何者でもありませんでした。それは今でも変わりません。スマートフォンを入手する度に、通話を確認します。そして、これはスマートフォンなんだ、夢じゃないんだ、と感じています。
通話＆通信機能が内蔵されているスマートフォンは、かつてのPDAユーザーである私にとって夢の端末です。それが夢でなく、現実となっている幸せな状況が、少しでも長く続くように、スマートフォン市場が広がってほしい、と願う毎日です。
明日、WILLCOM 03を入手して、最初にやることは？
もちろん、通話です。
また、この感動を迎えられる喜びを感じたいと思っています。
