Windows Mobileスマートフォンの特徴として、Exchangeサーバーと同期ができる、という点があります。しかしながら、個人ユーザーでExchangeサーバーを持つのは大変な費用と手間がかかります。今回、法人向けにExchangeホスティングサービスを行っているTOSYSの「Livestyle」を試用しています。個人では利用できないサービスなため、貴重な体験をさせていただいています。毎月1回程度、レビューを載せていこうと思っていますので、Exchange導入をしていない法人の方に参考になればと思います。
「Livestyle」
「Livestyle」のよい点は、1クライアントでも申し込みができる点です。例えば、会社全体で導入ではなく、自分の部署の5人だけで利用する、なんて方法が可能なところです。サーバー導入には、多額の費用がかかりますが、「Livestyle」ならば低予算ですぐに始めることができます。スマートフォンを5台導入するときに、一緒に「Livestyle」を導入すれば、すぐにExchangeが利用できるというわけです。
今まで、7回のレビューを掲載しました。
1Exchangeホスティングサービスを初体験
2Exchangeホスティングサービスにてメール、予定表、連絡先をワイヤレス同期
3Exchangeホスティングサービスにてスマートフォンに手動設定
4Exchangeホスティングサービスにて複数のスマートフォンを便利に使う
5SharePointでブログ、Wiki、掲示板、予定表を共有する
6Exchangeサーバーのメール機能をiPod touchで利用
7iPhone 3GでExchangeサーバー利用
モバイルユーザーにとって、Exchangeを導入するメリットは、無線でサーバーと同期ができることですが、それ以上に便利なのが、複数の端末を併用するときです。現在、私は、iPhone 3Gと、Windows MobileスマートフォンWILLCOM 03とEMONSTERを併用していますが、Exchangeサーバーのおかげで、とても便利に使えています。どの端末を使っていても、予定表、連絡先、メールが常に同期が取れています。つまり、使いたいときに、使いたい端末が利用できるのです。また、新規で端末を購入した際にも、Exchangeサーバーと同期設定さえしてしまえば、すぐにメイン端末として使い出すことができます。
使用例を写真でご覧ください。EMONSTERで予定表データを入力します。
すぐに、iPhone 3Gに入力したデータが反映されています。
Exchangeサーバーに設定してあるメールアドレスにメールを送信すると、iPhone 3GとEMONSTERで受信します。
モバイル用途が予定表、連絡先、メールがメインであるならば、Exchangeサーバーと同期をとることで、端末に依存することなく、そのときに使いたい端末が利用でき、機種変更も簡単にできてしまいます。もちろんモバイル端末の用途はそれだけではありませんので、全てをシームレスにできるわけではありません。しかし、Windows Mobile端末であれば、メモリカードの差し替えを行うことで、ある程度のデータの使いまわしが可能なため、使いたい端末にメモリカードを移動するのさえ忘れなければ、シームレスな環境も可能です。