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Exchangeホスティングサービスにてメール、予定表、連絡先をワイヤレス同期

Windows Mobileスマートフォンの特徴として、Exchangeサーバーと同期ができる、という点があります。しかしながら、個人ユーザーでExchangeサーバーを持つのは大変な費用と手間がかかります。今回、法人向けにExchangeホスティングサービスを行っているTOSYSの「Livestyle」を試用しています。
「Livestyle」
http://www.live-style.jp/

個人では利用できないサービスなため、貴重な体験をさせていただいています。しばらくは、毎月1回程度、レビューを載せていこうと思っていますので、Exchange導入をしていない法人の方に参考になればと思います。
「Livestyle」のよい点は、1クライアントでも申し込みができる点です。例えば、会社全体で導入ではなく、自分の部署の5人だけで利用する、なんて方法が可能なところです。サーバー導入には、多額の費用がかかりますが、「Livestyle」ならば低予算ですぐに始めることができます。Advanced/W-ZERO3[es]を5台導入するときに、一緒に「Livestyle」を導入すれば、すぐにExchangeが利用できるというわけです。
前回は、自分なりに「Exchangeの同期の仕組み」をWindows Mobileスマートフォンという視点で書かせていただきました。
Exchangeホスティングサービスを初体験
http://d.hatena.ne.jp/itokoichi/20080122/p1
Exchangeというと難しそうなイメージですが、設定が非常に簡単で、運用も簡単でした。実際に設定方法を書いてみます。

Windows MobileにExchangeの設定をする

Windows MobileにExchangeの設定をするのは普通は手動ですが、「Livestyle」は自動で設定するアプリケーションが用意されており、とても便利です。方法としては、

1.パソコンのActiveSyncよりパートナーシップを削除しておく
2.パソコンとWindows MobileをUSBケーブルで接続して、パートナーシップを結ばないままにしておく
3.「Livestyle」の管理画面より「デスクトップActiveSync 設定」にアクセスして設定アプリケーションASyncConf.exeをダウンロードして実行
4.2分くらい待つと、自動的にパートナーシップが生成され、Exchangeサーバーと同期できるようになっている

以上で、終了です。

同期する方法

同期する方法としては、
A.Windows MobileスマートフォンのActiveSyncの同期をタップ(ネットに接続していない場合はダイヤルアップが始まり、同期をする)

B.パソコンとUSBケーブルで接続(パソコンのActiveSyncが起動すると、パソコンを介して、Windows MobileとExchangeサーバーが同期)。なお、パソコンのActiveSyncは、Windows MobileをExchageサーバーと同期させる以外に、従来通り、パソコンのOutlookとも同時に同期をとることができます。

また、Exchangeとはスケジュールによる同期が可能ですので、Windows MobileスマートフォンのActiveSyncにてメニュー→スケジュールをタップして、同期スケジュールを決定します。私は、バッテリの消費も考慮して、ピークタイム30分毎、オフピークタイム4時間毎、にしています。

使ってみて、非常に驚いたのが、同期が短時間で終わることです。最初の同期は時間がかかりますが、一度、同期してしまえば、毎回の同期は、非常に少ない時間です。WIndows MobileOutlookメールにpopメールを設定しているユーザーの方も多いと思いますが、OutlookメールはExchangeと同期すると高速同期します。このアプリケーションはExchangeのためにあるんだなあ、と今更ながら実感することができました。

使ってみて注意点

ここ2ヶ月利用していますが、同期トラブルは全くありません。パソコンとActiveSyncするよりも、携帯回線でExchangeと同期する方が安定している感じがします。しかも、いつの間にか同期している、という感覚なので、無意識に利用することができます。煩雑にチェックをしたければ、同期スケジュールを短時間にしたり、Windows MobileのActiveSyncの同期ボタンをタップすれば、すぐに同期できて、メールもチェックできます。

一つだけ、最初の同期で注意すべき点がありました。私の予定表データの繰り返し予定がどうしてもうまく同期しなかったのです。予定表データは、ここ数年、様々な機種で、様々なアプリケーションで入力してしまっているため、繰り返し予定のフォーマットが安定していないせいかもしれません。そこで、Windows Mobileの予定表をExchangeに同期するのではなく、Windows Mobileの予定表データを、パソコンのOutlookに同期させてから、パソコンのOutlookとExchangeを同期させて、Exchange上に繰り返し予定が反映されるようになりました。最初にこの移行作業を行ってしまえば、その後、繰り返し予定は問題なく同期できています。
この事例は私だけかもしれませんが、予定表の同期がうまく行かない場合、一度、パソコンに取り込んだデータをExchangeに反映させるといいかもしれません。
なお、パソコンのOutlookとExchangeを同期させる方法ですが、こちらも「Livestyle」では設定アプリケーションが用意されているので、簡単に利用することができます。
「Livestyle」は、一度使い出すと、とても便利です。もうExchangeがない状態が考えられないほどです。次回のレビューでは実際に運用している様子をレビューさせていただきたいと思います。