Windows Mobileスマートフォンの特徴として、Exchangeサーバーと同期ができる、という点があります。しかしながら、個人ユーザーでExchangeサーバーを持つのは大変な費用と手間がかかります。今回、法人向けにExchangeホスティングサービスを行っているTOSYSの「Livestyle」を試用しています。
「Livestyle」
http://www.live-style.jp/
個人では利用できないサービスなため、貴重な体験をさせていただいています。しばらくは、毎月1回程度、レビューを載せていこうと思っていますので、Exchange導入をしていない法人の方に参考になればと思います。
「Livestyle」のよい点は、1クライアントでも申し込みができる点です。例えば、会社全体で導入ではなく、自分の部署の5人だけで利用する、なんて方法が可能なところです。サーバー導入には、多額の費用がかかりますが、「Livestyle」ならば低予算ですぐに始めることができます。Advanced/W-ZERO3[es]を5台導入するときに、一緒に「Livestyle」を導入すれば、すぐにExchangeが利用できるというわけです。
今まで、4回のレビューを掲載しました。
Exchangeホスティングサービスを初体験
http://d.hatena.ne.jp/itokoichi/20080122/p1
Exchangeホスティングサービスにてメール、予定表、連絡先をワイヤレス同期
http://d.hatena.ne.jp/itokoichi/20080218/p1
Exchangeホスティングサービスにてスマートフォンに手動設定
http://d.hatena.ne.jp/itokoichi/20080321/p5
Exchangeホスティングサービスにて複数のスマートフォンを便利に使う
http://d.hatena.ne.jp/itokoichi/20080428/p1
前回までは、Windows Mobileスマートフォンでの活用方法をご紹介しましたが、今回は、「Livestyle」で利用できる便利な「SharePoint」について紹介します。「SharePoint」とは、以下のようなものです。
マイクロソフトの社内ポータル用システム
SharePointは次の二つの面を持つマイクロソフトの統合WEBシステム
社内ポータル
少人数用グループウェア
グループウェアとしてはワークフローではなく活動拠点としての情報集積、管理を支援する。イベントごとにワークスペースを作り、そこにToDoや掲示板、関連情報、リンク、予定などの情報を集積する。ワークスペースはイベントごとに作られるため、それらの情報を再利用する際に探し出すのが楽になるほか、ワークスペースをテンプレートとして、手順の効率化を図ることができる。
ワークスペースのデザインはVBやDelphiのようなドラッグ&ドロップによる。
グループ内で簡単にブログやwikiや掲示板が作成できてしまいます。
wikiです。wiki文法で簡単に編集ができます。
掲示板です。返信機能もあるので、一つの発言にコメントができます。
ブログはグループだけでアクセスできるURLも発行するので、グループメンバーは、Sharepointの画面からだけでなく、通常のブログとして利用可能です。
予定表やタスクを共有することはよくあると思いますが、ブログやwikiや掲示板を共有することで、仕事上のデータベースを簡単に作成できることができます。さらに、イベント毎にワークスペースを作成することで、そのワークスペース毎にブログやwikiを作成すれば、検索も楽になります。
「Livestyle」を導入した際には、「Exchangeサービス」だけでなく、「SharePoint」も是非活用したいところです。