電車の中でWindows Mobileスマートフォンの広告が目立つようになりました。非常に嬉しいです。広告を通じて、少しでも興味を持つユーザーの方が増えてほしいと思います。
しかし、残念ながらマイクロソフトの広告の文言で「?」を感じてしまいました。正確な文言は覚えていないのですが、Windows Mobileに興味を持ったきっかけが、60%の方が「パソコンのようにブラウズができる」ということでした。このアンケート結果を出すことは別にいいのですが、あたかもパソコンのようにネットができるかのように感じてしまいました。もちろん、広告にはそんなことは書いてありませんが、アンケート結果を出すだけでそのようなイメージを感じてしまいます。
Windows Mobileでパソコンのようにブラウズができるかと言うと、そんなことはありません。通信速度は、HSDPAのおかげで、ADSL並1Mbps出るようにもなりましたが、ブラウザーの処理速度のおかげで、もっさりは変りません。数百kbyte程度のホームページを全部表示するのにも、1分近くかかることさえあります。パソコンなら一瞬で表示できるページなのに、です。つまり、パソコンのつもりで、特にパソコンを持っていないユーザーにとって、Windows Mobileスマートフォンをブラウズ端末として使おうとすると、苦痛以外の何者でもありません。
それでも、私が便利だと思って使い続けているのは、
「普段、パソコンで見ているホームページを、画像やレイアウトをオフにしてテキストブラウズすると高速に表示できる」
からです。テキスト中心でブラウズする分には、パソコンと遜色ないスピードでページの読込みをしてくれます。このブラウズには、私は、今は発売されていないNetFront3.3を利用しています。
Windows Mobileスマートフォンは便利で楽しい端末です。しかし、その為には、ユーザーが端末をカスタマイズする事が、残念ながら必須だと感じます。特に「パソコンのように」と望むユーザーには必要です。
広告に乗せられて買ってみたけど、不便だなあ、なんて感じてしまうユーザーが増えないで欲しい、そんなことを感じたWindows Mobileの広告でした。PDAで失敗した経験を企業もメーカーも真摯に受止めて、「パソコンのように」では無い、新しい価値観を作り、Windows Mobileスマートフォンユーザーが少しでも増えて欲しいと思います。
from Touch Pro HT-01A