Microsoft Public Affiliate Program (JP)(マイクロソフトアフィリエイトプログラム)

Exchangeホスティングサービスを初体験

Windows Mobileスマートフォンの特徴として、Exchangeサーバーと同期ができる、という点があります。しかしながら、個人ユーザーでExchangeサーバーを持つのは大変な費用と手間がかかります。今回、法人向けにExchangeホスティングサービスを行っているTOSYSの「Livestyle」を試用させていただくことになりました。
「Livestyle」
http://www.live-style.jp/

個人では利用できないサービスなため、貴重な体験をさせていただいています。しばらくは、毎月1回程度、レビューを載せていこうと思っていますので、Exchange導入をしていない法人の方に参考になればと思います。
「Livestyle」のよい点は、1クライアントでも申し込みができる点です。例えば、会社全体で導入ではなく、自分の部署の5人だけで利用する、なんて方法が可能なところです。サーバー導入には、多額の費用がかかりますが、「Livestyle」ならば低予算ですぐに始めることができます。Advanced/W-ZERO3[es]を5台導入するときに、一緒に「Livestyle」を導入すれば、すぐにExchangeが利用できるというわけです。

Exchangeの同期の仕組み

今回は初回ということもあり、Exchangeの同期の仕組みを書いてみたいと思います。技術的に合っているかどうかわかりませんが、実際に使ってみて、こういう感じなのかな、と思いました。
Windows Mobileには、ActiveSyncという同期アプリケーションが搭載されており、パソコン上のOutlookと同期をすることができます。ActiveSyncは、Windows Mobileとパソコンの両方に搭載されているアプリケーションで、両方にインストールされていることが必須です。なお、Windows Vistaの場合は、「Windows モバイル デバイス センター」という名称になっています。
通常のActiveSync同期のイメージは、Windows MobileスマートフォンとパソコンをUSBケーブルで接続することで、こんな感じで同期をします。(Windows MobileスマートフォンをWMと略します)

WM←WMのActiveSync←(USBケーブル)→PCのActiveSync→PCのOutlook

これがExchangeになるとどうなるかというと、同期先がパソコンではなく、Exchangeサーバーになります。Windows Mobileスマートフォンではインターネット回線を通じて同期が可能になります。

WM←WMのActiveSync←(WMのインターネット回線)→Exchangeサーバー

また、この同期ですが、インターネットに接続されたパソコンのActiveSync経由でも可能となります。

WM←WMのActiveSync←(USBケーブル)→PCのActiveSync→(PCのインターネット回線)→Exchangeサーバー

パソコンのOutlookは、ActiveSyncなしで直接、Exchangeサーバーと同期が可能です。

PCのOutlook←(PCのインターネット回線)→Exchangeサーバー

つまり、ExchangeサーバーとWindows MobileスマートフォンとパソコンのOutlookの3つで同期させた状態で、Windows MobileスマートフォンとパソコンをUSBケーブルで接続すると面白い状態になります。

WM←WMのActiveSync←(USBケーブル)→PCのActiveSync→(PCのインターネット回線)→Exchangeサーバー←(PCのインターネット回線)→PCのOutlook

Exchangeサーバーを導入しても、見た目は、Windows MobileとパソコンがUSBケーブル経由で普通に同期をしているように見えるのですが、実は、PCのインターネット回線を経由して、Windows Mobileとパソコンが同期しているのです。パソコンのActiveSyncの表示はこんな感じになります。


話は複雑に感じますが、実際に使ってみると、Exchangeサーバーの存在を全く意識することなく、USB経由で普通にActiveSyncで、Windows Mobileとパソコンが同期できてしまいます。
さらに凄いのが、自動的に同期をしていますので、インターネット回線を通じた状態であれば、Windows MobileとパソコンをUSBで繋がなくても、常に同期されてしまっているのです。

WM←WMのActiveSync←(WMのインターネット回線)→Exchangeサーバー→(PCのインターネット回線)→PCのOutlook

つまり、Exchangeサーバーの導入で、ユーザーは同期という意識することなく、USBで接続をする必要なく、Windows Mobileとパソコンが常に同期されてしまうのです。これは、Windows Mobileユーザーにとっては凄いことですね。常に、ActiveSyncを意識して、パソコンのOutlookと同期をしていたと思いますが、放って置くだけで、同期してしまうのです。まさに、ここが、Windows Mobileスマートフォンの最大限の魅力なのです。常にインターネット回線への接続が可能なスマートフォンならではの性能なのです。
Exchangeサーバーを利用していないWindows Mobileスマートフォンは、そのポテンシャルの半分も実は発揮できていないとさえ思えます。「Windows Mobileスマートフォンとパソコンを接続することなく、いつの間にか同期してしまっている」、この便利な感覚は、一度使い出すと、もうやめられないなあ、という感じがしました。
話が長くなってしまいましたが、「Livestyle」によるExchageホスティングサービスの導入は、IDさえ発行してもらえば、オンライン上の設定と、設定アプリケーションで、簡単に導入ができてしまいます。次回は、その導入方法をご紹介します。