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ネットワークハブとしての可能性〜動画ファイルの場合

WILLCOMから発売されるWindows MobileスマートフォンW-ZERO3ですが、無線LANを内蔵しています。無線LANを内蔵することのメリットとして、ネットワークハブの可能性を先日のエントリーでご紹介しました。ただ、id:rgb400さんからご指摘いただいたように、W-ZERO3からデータサーバーにアクセスするためにセキュリティのしっかりした専用回線が不可欠だと思われます。今回は、その点を除いて、簡単にネットワークハブ的な使い方をご紹介します。
Windows Mobileを使っていて、衝撃的なアプリケーションと出会いました。動画再生ソフトTCPMPです。こちらのソフトに関しては、海外のソフト作家の方とaviさんがコンタクトをとりながら、細かいご紹介&サポートをされており、頭が下がる思いです。
TCPMPを最初に使いはじめたのは、sigmarion3でした。sigmarion3はワイドVGAといった、800*480というモバイル端末としては巨大な液晶を持っているものの、内蔵のWindows Media Playerでは動画再生がフルスクリーンでできずに、しかも再生機能が非常に遅い、という欠点がありました。これがTCPMPで再生すると、フルスクリーンで、しかもスムーズに再生されてしまったので、驚きでした。広い液晶のsigmarion3は、早速、動画鑑賞マシンとして活用を始めました。
そして、このTCPMPの凄いところは、まだあります。メモリーカード上の動画ファイルの再生だけでなく、ネットワーク上にあるパソコンの中の動画ファイルも再生できてしまいます。仕組みはよくわからないのですが、パソコンに共有フォルダを作っておき、その中に動画ファイルを入れます。そして、TCPMPのファイルを開くときに、\\パソコン名\\共有フォルダ名\\のディレクトリを指定すると、動画ファイルが見えますので、そのファイルを選択すると再生ができます。しかも、そんなに重いファイルでなければ、非常にスムーズに再生してしまいます。
最初、ネットワーク上の動画ファイルを再生したときは、何が起きているのか、わかりませんでした。パソコン上にある動画ファイルを、sigmarion3で再生しているんです。
これができることで、どんなメリットがあるのでしょうか。動画は大きなファイル容量となります。2時間映画をQVGAサイズでエンコードしても、300メガほどになってしまいます。この大容量ファイルをメモリーカードにコピーして運用するのはなかなか大変です。その大きなファイルをリモートで見れてしまうことで、今までの手間が減り、大容量メモリーカードへの投資も減らすことができます。
実は、TCPMPでのネットワーク上の動画ファイル再生は、自宅の無線LANだけでやっています。家庭のネットワーク内にあるパソコンの動画ファイルを隣の部屋で無線LANよりsigmarion3で再生するだけに留まっています。外でもやってみたいのですが、回線の問題などもあり、まだ実現していません。ただ、無線LANがあり、自宅のPCにアクセスできる環境があれば、動画ファイルのモバイルでの再生は実現するはずです。
自分のお気に入りの動画ファイルに、いつでもどこでもアクセスして鑑賞することができる。自宅のPCの内蔵ハードディスクの容量分だけファイルは保存しておけます。しかもそのファイルを持ち歩く必要がありません。環境をうまく構築できれば、パソコンでどんどんテレビを録画して、そのファイルをリモートで片っ端から見る、なんて使い方も可能だと思われます。
時間と場所を選ばないモバイルだからできることは、ネットワーク端末として活用できたときに、そのポテンシャルは何倍にもなります。
W-ZERO3で動画再生はまだ試用したことがありませんので、どれほどのことができるかどうかわかりませんが、スペックを見る限り、それだけの機能は備えていると思われます。W-ZERO3を入手した方には、いろいろな活用方法、特にネットワークに関しては、チャレンジをしていただきたいと思います。