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PalmOSからWindows Mobileへ乗り換える方法〜メモ帳編

Palmユーザーにとってのキラーソフトはもしかしたら「Memo(メモ帳)」かもしれません。このMemoというソフトは、非常にシンプルでありながら、痒いところに手が届く、どんなエディターよりも使いやすくて軽快なソフトだったりします。また、DAソフトのdaMemoPadと組み合わせることで、擬似マルチタスク的に使えるため、ブログネタをMemoで書き、ブラウザの入力画面で、daMemoPadを呼び出してテキストを流し込むという作業は、コピー&ペーストとはまた違った爽快感があります。また、PalmDesktopでの使い勝手も非常に良いので、デスクトップPCでも気になる記事があるとPalmDesktopのMemoにコピペしておけば、Palm上にデータベースが出来上がり、なんて使い方もしていました。とにかく、何でもかんでもMemoに書いておけば、あとで何とかなってしまいます。まさにメモ帳なんですねえ。というわけで、PalmのMemoは、1998年に使っていたVisor Deluxeから今年2005年まで使っていたTungstenCまで、7年間、愛用していました。
Windows Mobileにも「メモ」というソフトがあります(中国語版のBenQ P50では「記事」というソフトです)。この「メモ」はPalmと全くコンセプトが違います。Palmが「メモ帳」ならば、Windows Mobileは「高機能なメモ用紙」なんです。「メモ帳」は束ねておいても実用的ですが、「メモ用紙」はそれ自体を何かに使うことを考えなければなりません。どちらが便利かというと、私的にはコンセプトが全く違うものなので、比較できませんが、実はWindows Mobileの「メモ」が好きだったりします。
良い点をご紹介します。

手書きメモが取れます。しかも無限に取れます。どれくらい取れるか、試したことはありませんが、1時間打ち合わせしていも、全部手書きでメモが取れます。手書きメモ、って仕事の急な打ち合わせでは、どうしても欠かせません。また、歩きながら、何かメモをとるときにも愛用しています。

もちろんテキスト入力もできます。エディターより便利なので、とりあえず「メモ」に何でも入力してしまいます。

入力したファイルはpwiという拡張子の独立したファイルになっています。テキストで入力すれば、その入力した最初の言葉がファイル名になり、手書きの場合は「記事1」などのファイル名になります。これはもちろん修正できます。

私が愛用しているのがボイスメモです。下のバーの録音ボタンを押すと、録音バーが出ます。wavファイルで録音できます。これをmp3にPCで変換して、シグマリオンレイディオを録音しています。

パソコンとActiveSyncでメモは同期できます。

同期は、手書きメモもバッチリです。

ただ、本当に便利なのは、同期ではなく、デスクトップにメモのファイルをコピーするとWordで開けてしまうことだったりします。長い企画書のラフ案をWindows Mobileで朝の電車の中で書き、会社についたらすぐにまとめる、という作業を毎日やっています。同期してしまい、ついファイルの上書きを間違えたり、なんてことを慌ててするより、ファイルをデスクトップPCにコピーができる、というのが良いです。
「メモ」は実は同期させていません。「メモ」の保存先をSDカードにしているからです。保存先をSDカードにすると同期できない、という理由もありますが、メモはSDカード上にどんどん溜めて、必要であれば、デスクトップPCにコピーをして使う、という使い方をしているためです。まさに「メモ用紙」なんです。同期もなにもせずにただ溜めておきます。いらなければ、どんどん削除します。データベース的にも使いません。
というわけで、私の仕事のパートナーとして、欠かせないWindows Mobileのメモですが、実はPalmを使っているときも、Windows Mobileは持ち歩いて「メモ用紙」として使っていました。PalmのMemoには必要なことが溜まっているデータベースで、Windows Mobileのメモはアイデアの断片が詰まった「メモ用紙」なんです。
PalmのMemoとWindows Mobileの「メモ」はコンセプトが違うソフトウェアです。乗り換えでそれぞれのソフトを比較すると苦しんでしまいますので、それぞれのソフトの特徴をうまく生かしていけば、それなりに活用ができると思います。今回は、乗り換える方法まで行きませんでしたが、ソフトの特徴をご紹介しました。