スマートフォンに関して、厳しい意見のエントリーがありました。
神尾 彼らの成長源はウィルコムのデータ通信ユーザーなので、そこを食い切るまでは伸びるでしょう。ただ、「EM・ONE」は売れてないですよね(苦笑)。みんなそろそろスマートフォンの限界に気づこうよ、と私は思っているんですけど。
まあ、正論ではありますが、こういうメディアの方こそ、スマートフォンの魅力を知って欲しいですね。批判するだけではなく、実情はこうだけど、スマートフォンはこうあるべき、という発言をすべきだと思います。スマートフォンは、まだ市場に出たばかりの端末なのです。メディアサイドにも、市場を育てようという意識を持つべきです。モバイルに関係する仕事をしている以上は。
スマートフォンを語る場合、ユーザーの利用環境が非常に大きな比重を占めます。スマートフォンが必要でない環境にいるユーザーに、いくらスマートフォンを魅力を語っても無理な部分があります。特にフリーランスのライターの方の仕事環境でスマートフォンは必要ないでしょう。
パソコンでも、携帯でも、できないスマートフォンの世界が必ずあるはずです。モバイルユーザーの中には、携帯電話で十分なユーザー、ノートPCがどうしても必要なユーザーがいます。さらに、スマートフォンを使いたいユーザー層もいるはずです。そのユーザー層への理解をメディアはどうしてしないのでしょうか。
さらに、そのユーザー層を無視して、携帯端末を提供し続けているキャリアは、モバイルユーザーへのサービスをないがしろにしているのではないでしょうか。ユーザービリティを無視した使いにくいスマートフォンをリリースして、やっぱり売れない、なんて判断をしてしまっているように思えます。限られた市場であるならば、アグレッシブな通信料金体系や端末の自由度を上げて、市場に投入すべきではないでしょうか。
年末にこんなことを書きたくもなかったのですが、Windows Mobileスマートフォンが市場にやっと投入されたのに、まだまだこういうエントリーがメディアサイドであがってしまう現状に寂しさを感じて、つい書いてしまいました。