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失われた10年と業界標準

携帯電脳日記に「PDA失われた10年」というエントリーがありました。
http://www.mobilenews.ne.jp/dialy/index.html
キーボードレスのPDAがスタンダードになる難しさとPIMを発展させることのできなかったことで、PDAの広がりがうまく行かなかった、という内容でした(合っているかな)。幸運にも私はHP200LXと出会ったおかげで、早い時期からPDAを使い始めることができました。基本的には一年に一台買い換えています。いや、買い足しています。毎年機能が充実してくるので最新機種が使いたいというのが、一番の目的ではありますが、それ以上に手に馴染むキーボードマシンを探し続けているということがあります。
山田さんの言うところの失われた10年間、キーボードPDAを使い続けてきました。HP200LXカシオペア、ジョルナダ、VisorDX+キーボード、初代iPAQ+キーボード、CLIE T400+キーボード、CLIE TG50iPAQ h2210+キーボード、シグマリオン3、Newton+キーボード、TungstenCと、実は私はキーボードなしでPDAを使ったことがありません。
市場にはキーボードのないPDAがほとんどの中、10数年、キーボードと一緒にPDAを使い続けてきた私はモバイルユーザーの中でも異端児だったのかもしれません。PDAコンソーシアムのコラムで書きましたが、思考アシスタントツールとしての使い方がメインなため、思考をさえぎることなく入力できるPDAが必要だったため、キーボードが必須でした。
失われた10年間、キーボードPDA(こんなカテゴリーないかな?)で悪戦苦闘してきたユーザーである私にとって、昔に比べればキーボードが使えるマシンの選択肢は増えてきています。私にとってとても便利なキーボードPDAがスタンダードにならずに、PDA市場が縮小しているのは非常に残念ですが、必ずニーズはあると信じていますので、メーカーにも頑張って出し続けていただきたいです。
さらに、デジさんのところで、iPod業界標準になった、というエントリーがありました。
http://d.hatena.ne.jp/dezy/
iPodより高機能なMP3マシンや低機能なものは山ほどありますが、絶妙なバランスでユーザーの心をつかんだ、という内容でした(合っているかな?)。MP3プレーヤの登場も結構古く、私も初代Rioを持っていたりします。シリアルポート経由でRealJukeBox経由でファイルを転送していた覚えがあります。そのころとMP3のコンセプト自体は全く変わらないまま、MP3プレーヤは進化してきました。それでもなかなか市場に受け入れられない中、iTunesのオンライン音楽戦略と一緒に、その端末という形でスタイリッシュなiPodが登場したところで大ブレイクです。iTunesを入れることでパソコンは非常に楽しくなります。ネットでホームページを楽しむ以外に、ネットで音楽を楽しむという新しいコンセプトを提供してくれました。その楽しさをモバイルでもできるiPodは、MP3プレーヤというカテゴリを超えた新しいデバイスです。そのコンセプトで業界標準になりました。
技術の進化は留まるところを知らない中、高機能なハードを提供するだけでなく、それを楽しむ環境まで提供したアップルは成功しました。
同じ視点でPDAを見た場合、PDAを長く使い続けている私のようなユーザーにはPDAの利用シーンは各機種毎に思い浮かぶものの、PDAを使ったことのない方がPDAを手にとったときに使い方が思いうかぶでしょうか。PDA利用シーンが少しでも伝えることができれば、と思い、ホームページを立ち上げて8年目になりますが、結局はアップルのような大きな戦略がないと、このような小さなデバイスは浸透しないんだな、と痛感しています。
ユーザーが大きなソリューションを提供するのは不可能です。ぜひPDAの大きな活用方法を提案するメーカーの登場を待ちたいです。もしかしたら、アップルがブログ環境を提供してブログアプリを作り、音楽のように著作物をオンラインで書籍をブログで閲覧でき、その端末として新しいキーボードPDAを開発したら、なんて夢を持ってしまうのは
私だけでしょうか。
休日に二つのホームページを見て思うところがあり、長文になりましたが、天気の良い公園でh2210で入力しました。