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ネット社会への考察その4ホームページ文化の形成

ホームページで個人コンテンツを発信するようになって、一番の問題は時間の作り方だった。会社で通常業務をしながら、仕事のコンテンツを自宅のPCで作っている状況の中で、個人コンテンツを作る時間を生み出すのが難しい。その状況でも、どうしても作成したいため、移動中に作成することにした。移動中とはつまり通勤電車内にてだ。往復2時間の時間を有効に使って、ホームページ作成を始めた。ツールとしては、ノートパソコンよりもPDAの方が、断然に取りまわしも楽で使いやすかった。ホームページのコンテンツ内容もパソコンからモバイルでコンテンツを作るTIPSへと移行していった。空き時間を利用しながら、何とか8年間、更新を続けることができた。
ホームページを運営しながら、数多く方からご意見をいただいた。いろいろなアドバイスをいただき、それは非常に貴重なもので、ページに掲載許可をいただいて、掲載したりもした。また、質問に関しても自分のわかる範囲で答えさせていただいた。そのユーザーとのコミュニケーションとのルールは、やりとりをしている上で自然に形成されてきた。ホームページ作成の上で、私のスタンスや方法を継承していただいた方もいらっしゃるようで、非常にうれしかった。
ある意味、個人の記名コンテンツである「伊藤浩一のパソコン日記」ではあるが、私の方法がベストと言いきるわけではない。こういう日記形式のブログを作っている間には、他の方法も挑戦したりもした。掲示板やチャットである。しかし、これらの方法では、コミュニケーションの相手の匿名性が強くなり、自分のスタンスも持ち方が非常に難しかった。匿名でありながら、さらに距離が近くなってしまう、掲示板やチャットはついに運営までは至らなかった。
しかし、掲示板文化は、ここ数年大いに盛り上がり、その掲示板の手法がブログにまで進出している。表現方法としては一つの方法ではあるが、匿名であることを最大限に利用した発言は、私にとっては厳しいものが多い。
そんな混沌とした状況の中のホームページ運営ではあるが、休止している間に自分なりのスタンスをとり方を決めさせていただいた。ブログの最大限の魅力であるトラックバックやコメント機能をなくして、昔の日記形式に戻されていただいた。個人の裁量で判断できないコメントやトラックバックへの責任が負えないと判断したためだ。それでも、自分を育ててくれたインターネットへの関わりを絶つことも難しく、昔のスタイル、日記の配信、ということで、このホームページを作成していこうと思う。