WILLCOMのスマートフォンW-ZERO3はOSにWindows Mobileを搭載しています。PalmユーザーにとってはPalmOSでないことは非常に残念です。PalmOSマシンに関しては、ソニーがクリエから撤退して以来、日本語版のPalmマシンはリリースされていません。それでも多くの日本のユーザーに支えられているPDAです。最新機種を使うには英語版のPalmを使うしかありませんが、優れたソフトウエアのおかげで日本語版と変わらない使いやすさを実現しています。
Palmでスマートフォンといいますと、一番最初に話が出たのは、Visorだったと記憶しています。PHSモジュールの発表だけされて現実的には、リリースされませんでした。その後、業務用ではPHSモジュールが内蔵されたPalmが存在したりはしましたが、一般ユーザーには届きませんでした。そのPalmのスマートフォンとしてブランドを確立したのはTreoだと思います。まずは電話機能のないtreo90から始まり、その後、スマートフォンとして人気が出て、ついにTreo600、Treo650で大人気スマートフォンとなりました。
Palmユーザーとして、Treoがスマートフォンとして活躍している様子を嬉しくも思い、残念にも思いました。実際、海外でTreoでガンガン通話している様子をみると、ちょっと悔しかったりしました。なぜ、日本で通話できないのだろう、と。
Treoは次期700シリーズでWindows Mobileを搭載するという衝撃の発表をしました。しかし、Treo700はきっとTreoらしさを持ったWindows Mobileにしてくるはずです。また、PalmOSを搭載したTreoも引き続きリリースしてくることを信じたいです。
W-ZERO3のリリースは、日本市場にTreo登場のチャンスを残してくれた、と考えています。スマートフォンが盛り上がり、ユーザーが好きなOSを選択できる時代がくる可能性があります。W-ZERO3は残念ながらWindows Mobileではありますが、暖かい目で見ていただけると嬉しいです。